- 391. プレキシ・ハイ / cinema staff
- 392. 希望の残骸 / cinema staff
- 393. I SAY NO / cinema staff
- 394. 革命 / Ivy to Fraudulent Game
- 395. Buddy / GLAY
391. プレキシ・ハイ / cinema staff
2週連続シングルリリースの第2弾。
先週リリースされた『バースデイズ・イヴ』は1曲をとおして描かれるグラデーションの美しさというのが印象的だったのですが、こちらはそれとは対照的に、最初から最後までひたすらトップギアで突き抜けていくという尖り尖ったアンサンブルが特徴的な1曲に仕上がっています。
言うなればアッパーな曲なんですが、なんかこういう高速オルタナティブロックチューン的なアプローチは今までなかったよね......というか、こう言っちゃうと身も蓋もないんですが、めちゃめちゃ○○○○的(この文章が検索で引っかかってしまって、億が一誰かを不快にさせてしまうということが起こるのもイヤなので、一応具体的なバンド名は伏せときます)といいますか......。
や、楽曲について、インターネットであれこれ言う際、他所のバンド名を出すのは絶対良くないとはわかっていますし、ましてやそれが自分のめちゃめちゃ好きなバンドだと余計にヘンな感じになっちゃうというのもわかっているんですが、でもでも、スプリットツアーやったり、隔年でシネマの主催フェス(OOPARTS)にお呼ばれされているというほど親交が厚いっていう近年の様子を見ていると、さすがにそれ関係なくこういう仕上がりになるというのはあまり考えられないという感じも...。
......で、こういう文脈で話すとなんだか否定的なことを話すための助走みたくなってしまうんですが、それはまったく違ってて、むしろめちゃめちゃカッコよくて最高ってことが言いたいっていう。こちらが(勝手に)感じ取り想像するものというのはありつつも、そもそもとして長くやってきたからこそバンドの歩みのなかでどんな新しいアプローチで曲作ったとしても結局cinema staffの音楽になっているんですね(それは先週の『バースデイズ・イヴ』も含めなのですが)。
ライブも観ていないのに、良いバンドだなあと日に日に感じさせられています。
392. 希望の残骸 / cinema staff
2016年リリースの5thフルアルバム『eve』のリード曲。
こんなに希望溢れる音像なのに、『希望の残骸』と名を付けるセンスたるや...。個人的に少年漫画的な歌詞(なんというか、歩みについて歌っているというか)を歌うバンドにグッときてしまいがちなのですが、シネマはこの曲含めそういった歌詞の曲が多いのがスゴく好みですね...。ポストロック的な音がひとつ要素としてあるバンドだからこそ、その特異性もまたカッコイイなと思います。
393. I SAY NO / cinema staff
2023年リリースのEP『I SAY NO』表題曲。
胸に突き刺さるようなエモーショナルさ...。信じられんくらい良い曲です...。
394. 革命 / Ivy to Fraudulent Game
2017年リリースの1stフルアルバム『回転する』収録曲。
シネマの曲を聴きまくるなかで、「そういえばIvy to Fraudulent GameってOOPARTSでてたよな」と思ったので、聴いてみることに。とりあえず再生したのが昔TSUTAYAで借りて取り込んでそれっきりになっていた『回転する』だったのですが、これがめちゃめちゃ良いっていう...。ただ、当時聴いてもたぶんハマらなかっただろうなと思うのは、その頃踊れる音楽以外刺さらないという極端な嗜好を持っていたから。だからこそ、今聴いて良かったと思うわけですね...。
で、とくに良いと思ったのがこの『革命』なのですが、もう音源からしてアンセムっぷりが溢れているので、ライブだともっとスゴいんじゃないかと思ったりしました。「笑顔を筋肉が支えてる~」というBメロの一節もめちゃめちゃ印象的。
395. Buddy / GLAY
2023年リリースの『HC 2023 episode 2 -GHOST TRACK E.P-』収録曲。
12月にGLAYのアルバムリリースツアーを観に行くので、新譜『Back To The Pops』を聴いています。タイトル通りに、じっくりと聴かせるようなポップナンバーが数多く並んでいるという印象もあるアルバムのですが、そんななかで軽快なビートを聴かせてくれるのがこの『Buddy』。90年代ライクとしか言いようがないシンセが鳴るアレンジや情景がパッと浮かぶような歌詞という点でのインパクトもありつつ、この人懐っこいメロディーには脱帽...。