感想のブログ

⚠ネタバレ有

ここ一週間で印象に残った5曲 (2024年9月第1週版)

先週、書きやすいペンとたまたま出会ったことでひさびさに絵を描くようになったのですが、これがとても楽しい...。なにか目的があるとかでもないし、二次も三次も問うでもないし、ただただ無差別に、その瞬間こういうのを描きたいと思ったものをひたすら模写し続けています。

最終的には、なにも見ずとも、さらさらっとい~~~かんじに描けるみたいな状態にたどり着けたらいいな、とかはほんのり思いつつも、まあ、どちらかというと今は楽しくてひたすら筆を走らせてるというのが先行しているかんじです。こうして夢中になっていると、小学生低学年の休み時間はこんなかんじでずっと絵を描いていた記憶が思い返されるのですが、それと同時に、描いてた絵をクラスメイトに見られたり、どうのこうのと言われたのがイヤすぎて辞めてしまったことも思い返されるという...。

 

あいかわらず、これだ!と思える意味を見つけらずに、なんか違うな...と思いながら生きていることが苦しくてしゃあないですが、(この絵も含めて)楽しいと思えることは年々増えていると思います。それらはどう足掻いたって私自身の意味にはなり得ないものなのですが、とはいえ、酒を片手に辛い辛いと思う事しかできない暇(いとま)をつぶすことにはなります。こういうことをなるべく長く続けられる、というのが私の人生で実現できるなかでもっとも現実的な幸せなのかもしれませんね。

 

 

 

 

361. HEART / CHAGE and ASKA

 

1994年リリースの35thシングル。

過去のASKAさんの発言からして、まずもって全面的なサブスク解禁は今後ないだろう、という大物グループの一角だとして認識(他は、ブルーハーツ含むヒロトマーシーのプロジェクト群、マキシマム ザ ホルモン山下達郎あたり)していたチャゲアスがまさかのサブスク解禁へ! こういうニュースを見た時、いつも書いてることですが、ありがたい以外ないっス...。

そういうわけで、2013年に激しくハマっていた(その時だけ仲良かった友達に薦めたのでよく覚えています...)ものの、その後起きたあの一連の騒動と激しすぎる報道合戦を目の当たりにし、一度心にしまってそれきりになってしまっていたチャゲアスの魅力を、ここにきて再発見しているところなのですが、今現在とくにハマっているのがこの『HEART』。

チャゲアスでは恐らく初めて手に取ったCDだった(小学生だか中学生だかの時分、近所の中古屋で購入。本当は『SAY YES』か『YAH YAH YAH』が欲しかったけど、これしかなかったので...)ことで、そういう意味での思い入れもある1曲なのですが、曲もスゴい...。代表曲『YAH YAH YAH』を、スケールアップという方向性で、よりブラッシュアップさせたようなメロディーとアレンジを持っていることで、当時のチャゲアスがどれほど巨大な存在であったか(もはや日本に留まらず、アジア単位での人気)というのを、サウンドからしてビシビシと感じられるという仕上がり。大名曲です。

 

 

362. no doubt / CHAGE and ASKA

 

1999年リリースの19thフルアルバム『NO DOUBT』表題曲。

↑で2013年あたりに激しくハマっていた、と書いたのですが、とはいうても、お金とか時間とかいろいろと追っついていないところもあって、その時に全カタログを網羅できていたわけではなく、このサブスク解禁にあたって初めて聴いたという曲も沢山あります。そのなかで、めちゃめちゃ良い!と思ったのが、この『no doubt』。

等身大のロックサウンドだからこそ古びれないと感じられるし、その上でふたりが奏でるハーモニーの奥深さ、そしてASKAさんが手掛けたメロディーと歌詞の美しさ(なかでも「僕の物を 君が自分の物のように使うことが 訳もなく嬉しかった」という歌詞は、その着眼点のスゴさに唸らされます...)が効果的に引き出されていると感じられる大名曲です...。

 

 

363. イト / UNISON SQUARE GARDEN

 

先日発売されたクリープハイプのトリビュートアルバム収録曲。

収録曲の公式発表に先んじてライブで披露(武道館3デイズの最終日)されていたことで、どういった仕上がりになっているのか、というのは事前になんとなく知っていたのですが、とはいえ、やっぱり音源で聴くことで、斎藤さんと田淵さんのツインボーカル(掛け合いまで!)と、『イト』の着想となった『シュガーソングとビターステップ』をこれほどまでか!というほどにフィーチャーしたアレンジの破壊力をより強烈に思い知ります...。現地で聴いた人たち、びっくりしただろうな...。

『イト』が、原曲からして過不足ない、というか、これ以上足しても引いても微妙になるだろうな、という良いところをついたバランスを持った楽曲である(この曲に限らず、クリープの曲は大体そうですが)からこそ、これを、ひたすら盛りまくる(このなかのひとつであるメロディーラインの音符の置き方を変えるというのがあって、9mmのトリビュートアルバムのときにもやっていましたが、これがまたそのユニゾンらしい盛り感、みたいなものに繋がっている感じがします)という方向で、UNISON SQUARE GARDENの『イト』にしてしまっているというワザには感服です。20周年のロックバンドの貫禄。

 

 

364. 憂、燦々 / ヨルシカ

 

同上。

トリビュートアルバムに参加する場合、偉大な原曲へのリスペクトとカバーする側のエゴとのバランス感覚が試される(どちらかが中途半端だと往々にして微妙になりがち)と思っているのですが、いくらでも凝ったアレンジができるバンドがここまで完コピしてしまったらリスペクトとエゴの両立の究極系でしかないでしょう...というのが、ヨルシカの『憂、燦々』です。

個人的に、クリープとヨルシカのバンドサウンドには親和性を感じるところがある(しっかり縁の下を支えるリズム隊と、歌がないところでは強烈に主張するリードギターに...)のですが、だからこそ、双方ともにシンプルなフレーズを弾いてたって滲みだす個性があるという...。そして、そんなヨルシカが演奏するんだから、完コピしていたって、ちゃんとヨルシカの『憂、燦々』たりえるというわけです。

suisさんのあまりに感情満ち溢れている歌も含め、ロックバンド・ヨルシカの実力を改めて証明する名カバーでした。(候補に、『エロ』、『おやすみ泣き声、さよなら歌姫』もあったようなのですが、いつかはそちらも聴きたい...!)

 

 

365. 海馬成長痛 / ずっと真夜中でいいのに。

 

先日リリースされたニューシングル。

ジャキジャキとしたギターがぐいぐいとひっぱっていく、ファンキーなナンバーですが、これがドストライク...。めっちゃめちゃかっこいい。

くるったように鳴り響く管楽器のフリーキーな音、ポヨンポヨンとかわいげに鳴るサンプリング音も印象的なポイントです。