2023/12/27 FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2023 (1日目)

2019年ぶりに冬フェスに参加してきました!

 

 

行先きはレディクレ、ということで、これまではそのド年末のド平日すぎる開催ゆえになかなか縁がなかったフェスですが、ヨルシカが出演する(CDJへ行くことも考えてましたが、年末の交通事情を加味して断念...)ということで一念発起し有給をもぎ取りました。前入りしてから、舞台となるインテックス大阪へ。10時頃の到着になりましたが、この日はソールドアウトということもあって、朝からスゴい人(12/27という日程もあってか、学生くらいの若い人が多いような感じも)。その「ド3密」な光景はひさしぶりにじつにフェスらしいものだと感じます。その後、グッズを買って軽く食事をしてからZステージへ。

 

 

 

キュウソネコカミ (Z-STAGE)

キュウソのライブをこうしてちゃんと観るのっていつぶりでしょう...。随分久しぶりな感じがします。

セイヤさんが言っていたように、ついに3密なフェスが帰ってきたということで、それに併せるようにとにかく盛り上がるアッパーなセトリ。個人的には、懐かしい曲多めだったのが嬉しかったですねぇ...。「時間余ったから!」と追加したラストの『家』まで、記憶の中のキュウソと変わらぬ、前のめりなパフォーマンスでした。

 

セットリスト
01. MEGA SHAKE IT!
02. ビビった
03. ファントムヴァイブレーション
04. 3minutes
05. 新曲 (正義マン)
06. 私飽きぬ私
07. DQNなりたい、40代で死にたい
08. ハッピーポンコツ
09. 家

 

 

ヨルシカ (Z-STAGE)

この日の個人的大本命。

想像すらし得なかったフェス出演ということでメモリアルであるしチャレンジでもあるし...という、特別なライブになるのが約束されているものなのですが、それもあいまって、熱烈なファンの方たちの熱気が開演前から凄まじいです。転換中~スタンバイ中はステージに幕が張られていたのですが、その向こうに気配を察するたびに大歓声と大声援。普段は声を出して想いを伝えるような雰囲気のライブではまったくない(1月に参加した『前世』の頃はまだ声出し自体が禁止だったものの)だけに、こういった光景もこうしてフェスに出演するからこそ、だと思います。

前方エリアに入り込めたので、まさにすし詰めという状態で開演を待っていると、12:50頃、サウンドチェックの過程でおもむろに鳴らされる『春ひさぎ』!大物であるほどに、リハを曲でやることはないのでこれにはめちゃくちゃ驚き。そのグルーヴィーなサウンドには、ヨルシカの演奏力の高さをあらためてひしひしと実感しました...。

 

13:10になり、バンド紹介のムービーが流れ終わりいよいよライブがはじまるタイミングに。普段の活動を踏まえると、この日のステージがどういったものになるのか想像もつかないということで、一つの脚本を楽曲で彩っていくという従来通りのスタイルになるのか、はたまたストイックに曲を連打するスタイルなのか、またセットリストに関しても、それこそ『前世』のような新旧横断するものになるのか、ヨルシカの現在地点を見せるような新しい楽曲を中心にしたものになるのか......、さまざまな推論が頭に浮かび、いい意味でのドキドキがスゴいです。

思いめぐらせているうちに、ステージに張られていた幕に映像が映し出され、ナブナさんの朗読が(正確に書きおこせるほど記憶できていないのですが、その内容は「靴」や「花火」がキーワードになったものでした)。その静謐な映像と語りで、一気にヨルシカの世界観へ引き込んだところで、

ナブナ「2023年12月27日、大阪、RADIO CRAZY」

ナブナ、suis「ヨルシカです。」

という言葉とともにヨルシカのロゴが映し出され、開演。

1曲目は、『前世』と同じく『負け犬にアンコールはいらない』での幕開け。歓声とともに一気に前方方向への圧縮が起きるほどの熱気を生んだイントロや高速の裏打ちハイハットがダンサブルなサビで一斉に手をあげる光景、2番サビ前でカウントをする声、そのすべてがなんだかめちゃくちゃグッと来ましたね...。自分が目の当たりにしていた前方のエリアにかぎっては「これを待っていた」という雰囲気に充ちていたと思います。

この位置で演奏されることで『前世』のセットリスト序盤を想起させるのは、またしてもイントロから大歓声が起きた『言って。』(この日はどの曲もイントロの歓声がスゴかったですが)。前曲とともに初期曲だからこその、suisさんの歌声の覚醒を感じられる1曲です。このアッパーな流れによって発生した凄まじい熱気に伴って、ラスサビ後半の「もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、君が もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、ちゃんと言って」ではまさかの大合唱が発生(自分のまわりだけかもしれませんが)。この様子には濃いファンの方のなかでは賛否もあるかとは思いますが、こうしてフェスらしい楽しみ方にも対応しているヨルシカの楽曲のポテンシャルというのはひしひしと感じられました。

そして、ここですこし一息入れられるようなレイドバックした雰囲気を場内にもたらすのは『雨とカプチーノ』。長めの尺で演奏されたイントロのアレンジが印象的でしたね。めちゃくちゃ好きな曲なのですが、まさか披露されるとは思わなかったので嬉しいところです。ちなみに、ここまでの3曲は、私の記憶違いでなければ、『前世』のものと同じ映像が使用されていたように思います。

ほんの少しのブレイクタイムがここで挟まれたのですが、そこで気付くのはやはり声援が凄まじいということ。方々から、メンバーへのラブコールが聞こえてきます。それも含めて、まさにフェスらしいな~と思うのですが、なかには、それにしたってさすがに浮つきすぎでしょ...と言いたくなるようなものも。売れるほどに、良くも悪くもいろんな人に注目されるものだというのは常ですが、それでもそんな言葉が耳に入ると、演者に言葉を向ける時はまず敬意が伝わるように、ということを大前提にしていたいよな、とか思ったり...。

それはともかくとして。ここまで怒涛の勢いで名曲を連打してきたヨルシカですが、ここで最大のヒット曲かつ、大名曲『ただ君に晴れ』へ。これまでも、歓声、歓声と書いてきたのですが、この曲の歌い出しのそれはこの日一番でした。『前世』では、ラスサビに「君が思うまま手を叩け」というフレーズがありながらもまったくそういう雰囲気ではなかったためこっそりと小さく手を叩いた(し、まわりにも何人かそうしている人を見かけた)のを覚えているのですが、この日はそういう遠慮はもう一切必要ないですし、その通りに観客一斉に手を叩く光景というのが、あまりにも壮観。これがこの日のヨルシカの個人的ハイライトで、本当に美しい光景でした。また、そういう光景を目の当たりにしたからか(それとも普段からやっているのかはわからないのですが)、suisさんが1サビ後の間奏部、ギターリフが3巡目に入るタイミングでの「ド、ド、ド」というリズムのドラムビートに合わせて手を叩いていた(たしかここだったはず)のも印象的でした。もしも、こうして普段とは違う場でライブをしたことで演者にも感じるものがあったのだとすれば、ヨルシカの今後の活動に繋がっていく部分もあったりするのかなと思ったりします(ちなみにサポートベースのキタニさんは自身の出番の際に、ヨルシカの曲で盛り上がる客席を見て、いい意味で思っていたのとは異なるパフォーマンスになったという趣旨のことを話していました)。

ここで、冒頭のような熱を再び客席に吹き込むように演奏されたのが、性急なロックナンバー『又三郎』。この日のセトリではもっともあたらしい楽曲ですが、とはいえ初期の楽曲につながるような直球のギターロックです。「どっどど どどうど」というフレーズでは大合唱を巻き起こした場面が印象深いですね。

ところで、この日のセットリストは『前世』で演奏した楽曲が中心となっていたのですが、この『又三郎』だけはその時演奏されていませんでした。ある意味ベスト的でもあった『前世』のセットリストの単に凝縮版ということもできたであろう中で、『幻燈』以降の楽曲のなかでこの曲を敢えてここで披露したというところに、ヨルシカがこの日のレディクレ(と、恐らく同じセトリになるであろうCDJ)で、どういったライブをしたかったのか、という意思が見えるような感じがしました。

それは、「ロックバンド」としてのヨルシカをやりに来たということ。絶え間ないライブ活動の中で鍛え上げられてきた猛者が揃ったフェスという場で、どういった戦い方をするのかと考えた時、演出(とそれに映えるようなナンバー)よりも、演奏や楽曲の強さに比重を置いて真っ向から勝負するということを選び、そしてそのために必要なピースのひとつが『又三郎』だったのかも、なんてことは、あくまでも想像にすぎないのですが、思ったり。そう考えると、そういったものとはすこし距離があるようにも見えるヨルシカの像がすこし変わって見えてくる感じもあります。

また、そこまで深い訳があるということはなく、単に、お祭りとして出来得るかぎり「盛り上げる」ために組んだものなのだとしても、10年代のロックバンドについてもっとも重大な要素のひとつであったそれが重視されたセットリストを、(ごく初期を除いて)一貫して構築されたライブを作り上げるというスタンスのヨルシカが、こうして今になって提示してきたこと、それには大きな意味があるように感じました。

客席は過熱し切っているという様子ですが、続いてはメロディーの美しさに浸るような楽曲へ。すこし長めのイントロからはじまるのは『花に亡霊』です。suisさんの歌い出しからして、はっと息をのんでしまうような感じがありますね。聴き入っていると、あのいわゆるワイパー(腕を左右にふるやつ)というやつが自然と発生しているのに気づいて、最近はバラードだとこういうノリ方になるのかと思ったり。私の世代と通って来たバンドのライブのイメージが強くあって、バラードは皆棒立ちで聴いているというイメージが強いです。余談。

すっかりメロウな雰囲気になったところで、その空気を引き継ぐように続けて披露されるのは『春泥棒』。『前世』では本編ラストに演奏されたのですが、あの瞬間の素晴らしさはいまだに忘れられないです。あの時の銀テープのような特別な演出とかはないものの、こうしてナマで聴くだけでもあの時とおんなじように涙が出そうになるほどの感動。もう、単純に、曲がよすぎるんですよね...。また、ここまで割とクールに演奏しているという印象もあったナブナさん(見えないときとかsuisさんを見ているときもあったのでただ見逃しているだけという説もありますが...)が、この曲ではリズムに合わせるように体を動かしてギターを弾いている瞬間があったのが記憶に残っています。

既に大団円感著しいですが、代表曲のうちのひとつがまだ演奏されていません。『だから僕は音楽を辞めた』です。もう、この曲で締めるというのはこの上ない、という他ないです...。2番でのsuisさんの感情籠ったロングトーンの素晴らしさ、そして「だから僕は音楽を辞めた」という衝撃的な歌詞とともにぶったぎるように演奏が終わるあの瞬間のカタルシス、それと同時に鳴り響く観客の万感の拍手の中で、映し出されたヨルシカのロゴをバックにステージから去っていくメンバーの姿...そのすべてが最高でした。

 

実はもうちょっと最新のヨルシカを提示するようなかたちになるかと思っていたので、ここまでわかりやすく盛り上がるフェス完全対応型の内容になるとは思っていなかったところもありました。まさに、この日求められているもののド真ん中だったと思います。

それにしても、オルスタでグッチャグチャになって観るヨルシカ、想像越えてたのしかったですね...。さすがに、これをメインがメインになることはないだろうなと思うくらいに先日参加したライブとのギャップはありましたが、でも、それでも手を叩いて腕を上げて...という楽しみ方ができる楽曲がヨルシカには沢山あるということが確信できました(こと初期の曲に関してはこういう雰囲気のライブでも映えそうだと思ってはいましたが、如何せんその絵を見ようがないためイメージがわかずにいた)し、こうやって毎年1回くらいフェスでやるのもお祭りっぽくてたのしそうではありますよね...。

そういえば、前回の『前世』では席が後方過ぎてもはやシルエットすらも見えないという感じだったので、今回初めてふたりの姿を見ることができました。勿論、お二人とも顔は見えないのですが、体を動かしながら歌い、演奏している姿に、生身の人間がやっているという実感がわくというところもあったり。それは当たり前なのですが。でもこうして実際目の当たりにすると、改めて、と言いますか...。

なんにせよ、貴重な機会でした。ロックバンド・ヨルシカという感じで最高にカッコ良かったです。また、来年も観れたらなぁ。

 

セットリスト
op. 朗読劇
01. 負け犬にアンコールはいらない
02. 言って。
03. 雨とカプチーノ
04. ただ君に晴れ
05. 又三郎
06. 花に亡霊
07. 春泥棒
08. だから僕は音楽を辞めた

 

 

My Hair is Bad (Z-STAGE)

ヨルシカも終わったので、一回後ろへ行こうと思ったのですが、マイヘアを観るために前方へ入って来る人たちとヨルシカが終わったので捌けようとする人たちとで正面衝突が起こり、どちらも譲らず無理やりでなければもはや身動きさえとれないという状況に。これ将棋倒しにもなったら大けがする人いるだろうな...と思うくらいにギッチギチのなかをじわじわと進んでなんとか脱出。ピーク時の都心の満員電車くらいギュウギュウでしたね。何も起こらなくてよかったです...。

さすがに足腰がつかれたので、後ろの方に移動してゆっくり観ることに。去年のモンバスぶりでしたけど、カッコ良かったですね。また、ライブ中は気づかなかったんですけど、セトリにやたら古い曲が多い!だから必ずしも嬉しいという話ではないのですが、でも結構珍しいことなのにそれにまったく気付かなかったくらいに、もうその唯一無二なステージングに目が離せない、という感じでした。

細かいところでは、『フロムナウオン』は自分自身が自分自身をやるということのプロという内容とラストに「来年もよろしく」と言ったところ、『いつか結婚しても』のラスサビの合唱、『真赤』の真赤な照明、『戦争を知らない大人たち』が印象に残りました。というか、濃密すぎて、あんま覚えてない説...。

それにしても、ついつい椎木さんにばかり注目してしまいますが、マイヘアはリズム隊がめちゃくちゃ上手くてスゴい...。


セットリスト
sc01. 最愛の果て
sc02. グッバイ・マイマリー
01. 歓声をさがして
02. アフターアワー
03. ドラマみたいだ
04. 真赤
05. 戦争を知らない大人たち
06. フロムナウオン
07. いつか結婚しても
08. 噂

 

 

MAN WITH A MISSION (Z-STAGE)

足腰がバキバキになったので、すこしアルコールを補給(この時点で3杯目)してから、再びZステージへ。とにかく人が多い!どうも、入場規制かかっていたらしい。直後に控えているマカえんも影響したものだとは思うけれど、それにしたってスゴい人気。

個人的には初見ということで楽しみにしてきたのですが、とにかく盛り上げ上手という印象。ボーカルのオオカミさんの声もナマで聴くとかなり力強くて、両方を加味するとこれだけの人気を誇っていて大会場でも度々ライブをしているのも納得という感じです。キャラクターもキャッチーですしね! マンウィズもキュウソと同じく、コロナ禍明けの規制がないフェスについて、MCで話していましたが、やっぱり、もみくちゃになってナンボという10年代のライブシーンで戦ってきたバンドにとってこの光景は感慨深いものがあるのでしょう...。

そして、この日は個人的にはmiletとステージで共演するのかどうかに注目していました。というか、ライブが同日なんだし、絶対来るでしょ!なんて思ってたら、まさかの来ず。なぜ? 逆に、タイテの時間が近すぎて、もし仮に『database』やるとしても来れないだろうと思っていたTAKUMAはまさかの登場。これにはビックリしました。完全に来ないと思い込んでいたので、ステージにあらわれた赤い服を着た人がだれなのか、最初まったくわからなかった...。

 

セットリスト
01. FLY AGAIN -Hero's Anthem-
02. database (feat. TAKUMA)
03. yoake
04. 絆ノ奇跡
05. Hey Now
06. Remember Me
07. Emotions

 

 

羊文学 (R-STAGE)

さすがに疲れはてたので、キタニタツヤの出番まではガッツリ休憩することに決めて飲食ブースでごはんを食べているときに、ふとアプリの混雑状況に目をやると、この日一度も規制がかかっていない(たぶん)Rステージが混雑中とのこと。大丈夫だろうと思いながらも、この日ずっと規制がかかっていたLステージのように入れなくなったらへこむので、当初の予定通り羊文学を観に向かうことに。

到着した頃にはバンドは2曲目の『永遠のブルー』を演奏中。かなりの人だかりなので、現在の彼女たちの人気を感じます。私は、『1999』と『more than words』しか聴いたことがなかったために、ここが初めてガッツリと聴く機会となったのですが、冬の寂しさとマッチするような、静謐なサウンドと女性メンバー2人の歌のハーモニーが強く印象に残りましたね。ただ、中途半端な位置取りをしてしまったせいで、ちょうど音が反響して聴こえるポイントにいてしまったため、よくは聴きとれない箇所も多く...。MCすらも聴きとれなかった(アルバムリリースしてから2023年がはじまった感じがするからすぐ終わったという趣旨の話を塩塚さんがされていたのだけはどうにか...)ので、もうちょっと移動すれば良かった気がする...。

それにしても、『more than words』が演奏された瞬間の、観客の「待ってました」感はスゴかったですね。国民的アニメタイアップの効果は絶大だなあと感じました。

 

セットリスト
01. 光るとき
02. 永遠のブルー
03. GO!!!
04. マヨイガ
05. OOPARTS
06. more than words
07. 1999

 

 

タニタツヤ (R-STAGE)

このステージは羊文学に続いてキタニということで、狙ってか狙わずか、めちゃくちゃ『呪術廻戦』な流れ。

キタニは2019年の秋頃『Seven Girls' H(e)avens』を聴きまくっていて、その流れでライブも観たいと画策していたのですが、なかなかタイミングが合わないと思っているうちに流行病で随分持ち越しとなり、4年越しでようやく観られることになりました。つまりはめちゃくちゃ楽しみにしていたということです。

撮影可である(結構珍しい試みであるので、FM802の方が前説で登場した際そのことについて説明したところ、どよめきが起きていました)ということでSNSにもいくつか映像がアップされているため、百聞は一見に如かず、ライブ自体の内容やMCについて文章でそれほど細かく書くことはないので、ここでは私の主観による感想を書こうかなと思います。

とりあえず、まずもうとにかく、カッコよすぎです。スタイル良すぎですし、リズムのノリ方がカッコイイし、歌上手いですし、MCもスマートですし...。妖しさが強く香ってくるような楽曲もそれらの要素にマッチしまくっていますし...。完全にやられてしまいましたね...。

そして、この日のセトリにはダンサブルでビートが際立つ楽曲が多くて。それがとてもよかったです。最近のロックバンドにはエイトビートが再び主流になってきているという印象があるのですが、そういうビートだからこそ感じられるカッコ良さも実際にありながらも、でも、それでもやっぱり自分は四つ打ちのキックがすきで仕方ない、ということを再認識するきっかけになりましたね。

いや~、こんな良いライブを目の前で繰り広げられているのに撮影してたら全然集中できない!と撮影を途中でやめるくらいに最高でした...。また観たいです。

 

セットリスト
sc. ハイドアンドシーク
01. スカー
02. 悪魔の踊り方
03. 人間みたいね
04. Moonthief
05. ラブソング
06. 化け猫
07. 聖者の行進
08. Rapport
09. 青のすみか

 

 

THE ORAL CIGARETTES 【DJ SHOW BY KENTARO OCHIAI】 (Z-STAGE)

前日に発表されたやまたくの運転中の事故によるけがの影響(貰い事故とのことです)で、キャンセルとなってしまったオーラル。その穴を埋めるべく、FM802の落合さんがオーラルの曲だけでセットを組んだDJを行うという時間です。

実際、バンドがいないのにこんなに盛り上がるの!?とビックリするくらいの盛り上がり。勿論、落合さんのDJスキルの確かさが前提にありつつも、それでもやっぱり強く感じるのはオーラルの楽曲の訴求力。ついつい体が動いてしまうような熱が内包されていると改めて思いました。

途中、あきらさんも登場したのですが、落合さんとハグをしたあと、こちらに向かって申し訳なさそうに頭を下げていたので、なんだか気の毒になってしまいました。事情が事情なだけに...。

ReI』→『LOVE』という感動的な流れでこのコーナーは終了。やまたくの怪我が尾を引くようなものにならず、またライブを観られる機会がくればいいなとただただ思うばかりです。

 

 

SUPER BEAVER (Z-STAGE)

いよいよ、このステージのトリであるSUPER BEAVERの時間がやってきました。開演を待っているうちに少しずつ人が増えていき、ライブが始まる頃にはあふれんばかりの状況に。この様子には現在のバンドの立ち位置がひしひしと感じられます。

楽器隊3人のセッションによるサウンドチェックも終わり、ついに本番がスタート。1曲目から、近年のビーバー最大級のキラーチューンである『名前を呼ぶよ』なので、驚いてしまいます。この曲の冒頭のギターリフは鳴らされた瞬間に空気が変わる感じがして、率直に大好きです...。結んでいた髪をほどいたぶーやんが「レペゼンジャパニーズポップミュージックフロムトーキョージャパン!」、「SUPER BEAVER」というおなじみの文言をコール。その流れで鳴らされるのが『スペシャル』。ナマで聴くのは初めてなのですが、サビで繰り返される「人間冥利」というフレーズが印象に残ります。

ここでMC。疲れと、あんまりにもいいライブで夢中になりすぎたので、あんまり仔細には覚えられていないというところもあるのですが、ここでこのフェスをつくってくれている人たちにこの一番の拍手を!というものと、盟友・オーラルの出演キャンセルについてのMCがあったのを覚えています。後者は、おれたちはオーラルの代わりになることはできないし、その想いもオーラルに伝えてほしい。おれたちは今日を来てよかったと思えるような日にしますという趣旨の内容で、そこからの「お手を拝借!」ではじまるのは『美しい日』。このMCの内容と流れ、最高にカッコよかったです...。

この後もリリースされたばかりの新曲を交えながら、キラーチューンを連打。『ひたむき』がすきすぎて困ります。

『儚くない』を演奏し終えたあとで、この日が101回目のライブという中途半端な回数のライブであることを明かすくだりがあった(その話がどういう風に展開したのかは失念...)あとで、残り2曲であると告げられ、ラストスパートへ。ここで演奏されるのが『アイラヴユー』なのですが、これも好きすぎて困る!観客みなで合唱するパートは毎回信じられないくらいグッときます。こればかりは、声出しできるようになって良かったと明確に思う瞬間のうちのひとつです。

そして、この日のセットリストを締めくくるのは「いつだって、いつだって、はじまりは『青い春』」ということで、『青い春』。この曲で締めるパターンは個人的には初めて観たのですが、ま~良くないわけがない...。最高でした。

ビーバーのライブは毎回良すぎて、安易に「良かった」「良かった」とくりかえし言ってしまうのですが、本当に良いから、もうそれ以外に書くことがない...。熱心にファンであると公言するほどには熱烈とは言えないのですが、それでも泥臭く地道にやってきたロックバンドの姿として最高峰の輝きを持つ彼らの姿は、こうしてライブを観るたびに心からカッコイイと思えるバンドです。

 

セットリスト
01. 名前を呼ぶよ
02. スペシャ
03. 美しい日
04. 決心
05. ひたむき
06. 儚くない
07. アイラヴユー
08. 青い春

 

 

初レディクレ、朝から晩まで結局ほぼ休むことなくライブを観続けました...。後半ともなるとさすがに疲れがスゴかったですが、不思議なもので、良いアクトの最中となるとそれもアドレナリンで吹っ飛んでしまうんですよね。

最近はワンマンを観にいくことが多かったですが、こうやって沢山のミュージシャンのライブを一日で観られるフェスは、やっぱり楽しいです。元々好きだったのがもっと好きになったり、あたらしい良い出会いがあったり、逆にそんなでもなかったり...。そういったワクワクとかドキドキが詰まっているのがフェスで、それがとても楽しいと思います。

そして、この日、素晴らしかったのはヨルシカとキタニタツヤとSUPER BEAVER。奇しくも、どれも違う角度からの良さを感じられたパフォーマンスでしたね。あらためて、楽しい一日でした。

 

 

 

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