感想のブログ

⚠ネタバレ有

ここ1週間で印象に残った5曲 (2024年7月第1週版)

めずらしく、友達とオシャレなバーに行くというイベントが先日発生しまして。

こういった場所には普段一切足を運ばないため肩肘張りつつも、それと同時に新鮮な時間を過ごすことができて良かったのですが、とはいえ、場所が場所ゆえさすがにTPOを意識したトークテーマをチョイスせねばならんだろうと、普段ならなるべく避ける仕事の話ばかりしたことで、次に行った居酒屋でガマンした分のタガがハズれてしまい怒涛の勢いでオタクくさい話ばかりしてしまうという出来事が。

そのオタク話の勢いというのは酒の席ゆえというのもありつつも、なんだかんだやっぱりこういう話をしているときがいちばん楽しいんだよなあと思いましたね。このブログを続けている理由というのもそれですから...。

 

 

316. entertainment punks / 岸田教団&THE明星ロケッツ

 

メジャーでは5作目となるフルアルバム『BERSERKERS』収録曲。

何を隠そう、私、今作のリリースをめちゃめちゃ楽しみにしていまして! それというのも、近年の岸田教団楽曲(自作曲)の打率がめちゃめちゃ高いと感じていたからですね...。2022年の『TRIGGER』以降は、刺さらなかった曲が1曲としてないという状況であるというほど。

しかし、はたして、それはなぜかなのだろうかというところなのですが、まず演奏と歌唱が年々パワーアップしてきているというところは間違いなくありつつも、そんななかでも歌メロがキャッチーになったというところはあるのかな、と思っていて。それにより、なんといいますか、今までにない開けたムードが感じられていたんですね。なにか掴んだ感じすらある(今回、終始書き方がふわっとしてますね...)というほど。ただ、そんなことはいくつかのシングルを聴いたくらいで判断すべきでなく時期尚早だと思っていたなかで、ついにリリースに至った『BERSERKERS』。

いや~。これがですね、収録曲すべてが強力なポップソングとして並列しながらも、アルバムとして過不足なく纏まっていて、その上で、バンドサウンドはより生々しく強力に、それでいてichigoさんの歌唱もより表現力ゆたかに...。もはや、これって岸田教団のアルバムにおいてひとつの完成形なんじゃないのか?と思えるような内容となっていました。もうちょっと重い方が好み、という人こそいるだろうと思いつつも、とはいえ、岸田教団の音楽を聴いてきて今作を「良くない」と評価する人っていうのはいないんじゃないだろうか?とすら...。

で、そんな今作のリードトラック的な存在の楽曲のうちのひとつ(もう1曲は『エイトビートバーサーカー』)が、アルバムリリースに先立ち先行配信されていたこの『entertainment punks』です。これまでも、ちょいちょいあった岸田教団・ミーツ・シンセリフというサウンドの系譜にありながらも、散々先述してきたとおりのキレッキレなメロディーと、バンド自身を「entertainment punks」と称する強烈なパンチラインを含んだichigoさんの歌詞(バンドの歩みまで踏まえて書かれている2サビがまた泣ける...私は一貫してこういうのに弱いんです)によって、今後長い間セトリに鎮座し続ける予感を覚えさせるほどの会心の出来。

クッソ長くなりましたが、現在の岸田教団って、ロックバンドとしてもしかして全盛期に突入してるんじゃないか?という、それを書きたかったという文章でした...。

 

 

317. 23時59分59秒 / 岸田教団&THE明星ロケッツ

 

同上。

アルバムで初出しになった曲で一番最初に好きになったのがこちら。まずですね、歌詞がめちゃめちゃ良い...。パッと思いつくあたりだと『Colorful』、『11月』とかもそうだったんですが、ichigoさんの書くラブソングにおいて「君」の存在ってあまりに大きくて、もうなんだかこっちまでグッときてしまうという。そして、そんな歌詞が、今作においてはいわずもがなという感すらある岸田さんのグッドメロディーと爆裂するバンドサウンドに乗せて、感情いっぱいに歌われるんだから、これはもう名曲という他ないです...。

それにしても、バンド結成から随分経つのに、こういったいわば「青い」とすらいえるようなテーマの曲をこうして違和感なく演奏できるのって、実は非凡なことだと思っています。

 

 

318. Baby Sweet Berry Love / 小倉唯

 

2013年リリースの2ndシングル(『変態王子と笑わない猫』EDテーマ)。

小倉唯さんがまだ10代前半だったときにイベント会場でダンスをしている動画(しらべてみたところ『Project DIVA』の?)がたまたまTikTokで流れてきたんですが、そんな昔から活躍していたんですね...。まったく知らなかった...。

で、そんな彼女の曲でいちばん好きなのが、この『Baby Sweet Berry Love』。胸がキュッとするようなポップソングで、めちゃめちゃ好きです...。ひさびさに聴くとあまりによすぎてリピートしまくっていたら、さすがにそろそろアルバムも聴いてみるか~!と思いはじめ、2022年リリースの『Tarte』を再生。......なんというか、10年くらい前の自分が聴いていたら、人生がまじで違う方向へ向かっていただろうな、というかんじで率直にヤバかったです。終始、ポップでキュート...。ヤバい。

 

 

319. うい麦畑でつかまえて / しぐれうい

 

Vtuber・しぐれういさんの最新リリース楽曲。

私自身、V方面にさっぱり明るくなく、しぐれういさんも『粛清!!(以下、自己判断で省略)』がバズっていたということでしか存じ上げていないのですが、不意にTikTokで流れてきたこの曲はめちゃめちゃ良いな~と思い、ハマっています。

とにかくめちゃめちゃキャッチーだと思っていたら、作曲クレジットにナナホシ管弦楽団の名前があり、それはそう!!となりました。数年前、めちゃめちゃハマっていた『シル・ヴ・プレジデント』もナナホシさんの曲だったよなあ...。

 

 

320. UNDEAD / YOASOBI

 

〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』OPテーマ。

定期的に超特大のシングルヒットを飛ばし、国内にすら留まらない躍進を見せているYOASOBIですが、そんな彼らにとっての2024年を象徴する存在ともなりそうなのがこの『UNDEAD』です。それというのも、『物語シリーズ』の主題歌として書き下ろされたからなのですが、もちろんそれは単にタイアップが強いから、というだけの意味ではなく、その巨大タイアップであるからこそ生まれる期待値を圧倒的高度で上回っていくような、生半可じゃない楽曲に仕上がっているところまで含めて、という意味で...。

最近のふたりのビジュアルにも現れているように、YOASOBIは日本のポップカルチャーを担おうとしているという印象があるのですが、そんな日本のポップカルチャーの要素として挙げられることが多いもののひとつというのが「kawaii」。今回の新曲『UNDEAD』はまさにそういった「kawaii」が散りばめられた楽曲になっています。

『アイドル』からさらに進化したikuraちゃんの声の変幻自在っぷりには驚かされるばかりなのですが、こういった楽曲をしっかりとYOASOBIらしいものとして纏め切るAyaseさんの才覚もまたすさまじい...。『怪物』、『アイドル』と、YOASOBIは単純に耳障りが良い曲を作れたから売れたワケじゃないと実感するタイミングは何度かありましたが、この曲もまたそれに連なるものだと思っています。

で、色々ゴチャゴチャ書いてきたんですけど、結局のところ言いたいのはですねえ、サビ前の「アンデッド!」とラスサビ締めの「古今東西 一切合切 閑話休題 ピースピース」がかわいすぎるっつうこったですよ...。曲そのものに対して、「カワイイ」と思ったのはいつぶりでしょうか...。