タイトルのとおり、その年でもっともよく聴いた楽曲・歌手を並べていろいろ書いていく、というものです。なぜ2020年からなのかというと、それ以前は残念なことにiTunesに記録されているトータルの再生回数以外何のデータも残されていないからです...。2023年以降の分も気力が続くかぎりは、年が明けるたび纏めて更新していけたらと思っています。
はじめに
サブスクをしっかりと使い始めたのがこの年なのですが、まだギリギリ抗っていた感もあり、流行りの曲はサブスク、好きなミュージシャンの曲はCDから取り込んだ音源、という使い分けをしていた記憶があります。
サブスクに完全に染まるとCDを買う理由がなくなってしまい、大好きで応援しているミュージシャンに金が落とせなくなるため申し訳ない、と思っているところがあったからですね。あと、単純に音楽はCDを手に取ってこそだ、定額で気軽に手軽に聴くなんて...というところもありました。今も偏屈ですが、当時はそれに輪をかけるように偏屈でこだわりが強かったですね。
とはいえ、当時はそれを正しいと思ってやっていたわけですし、なにより今振り返ってもとくに思考自体は間違っていないと思うので、そういう過去を否定するような気持ちはまったくないのはたしかです。便利さを取った現在となっては、縛りゲーをやってたな、というのは思いますが...。
この年に関しては、そういう事情もあり、とくに楽曲単位においては、特定のバンド・グループ・歌手への愛が色濃く出たトップ10になっているような気もしています。
楽曲部門
10位 サーチライト / ビレッジマンズストア
ビレッジマンズストアが2018年にリリースしたアルバム『YOURS』のリード曲。
2019年に観たライブ(スゴく良かった)以降、熱がドンドン高まっていた流れでこの時期はことさらビレッジを聴いていましたね。
この『サーチライト』はまさに彼らの代表曲であると思いますが、メロディ良し・歌詞良しの上、四つ打ちビートやふんだんに取り入れられたコールアンドレスポンスがライブハウスのフロアにも完全対応しているという、ロックバンドの楽しいところがギュッと詰まった名曲です。
9位 PINK / ビレッジマンズストア
またまた、ビレッジの楽曲。2016年にリリースされた『正しい夜明け』に収録されています。
シンガロングは不可避というほどのポップなメロディーと、ハードなツービート、そしてロックバンドとしてしか生きられなかったことに対する思いを吐露するような歌詞が合わさった、もう紛うことない個人的大名曲。なんだかんだビレッジで一番好きなのって、この曲だというような気もしています。
8位 夜に駆ける / YOASOBI
今となっては国民的な知名度を有するようになったYOASOBIのデビュー曲にして、言わずと知れに知れた2020年を代表する大ヒット曲。
はじめて聴いたきっかけが何だったのかもう思い出せないのですが、各所で話題になっていたりTikTokでよく流れたりしていたので、ざっくりと流行りに乗ったというのが理由だったような気がします。また、コロナ禍がきっかけでCDを買ったり借りに行ったりするのもハードルが高くなったことで、サブスクを本格的に利用しはじめてからヒット曲に触れる機会が増えたというのもあるような気も...。
そういったわかりやすいきっかけがあったというのもありつつ、とはいえ単純に曲として好きで、とくにラスサビの「アーアーアーーーー」で一気に転調するところが気持ち良くて好きでしたね。
7位 黒い羊 / 欅坂46
平手友梨奈さん在籍時の欅坂46としては最後となったシングル。
2019年後半頃(恐らく、大変話題を呼んだドーム公演が契機)から欅への熱がピークに達し、もうとくにこの年の頭辺りはずっと聴いていましたね。どう考えても遅いだろというタイミングなんですが...。次のライブは絶対観に行くぞと思っていたものの、平手友梨奈さんが脱退を発表した後、夏頃には改名を発表。結局行けずじまいになってしまいました。もう一年、好きになるのが早ければなァ...。
6位 サントラ / Creepy Nuts×菅田将暉
ヒップホップユニット・Creepy Nutsと有名俳優・菅田将暉のコラボ楽曲。
『夜に駆ける』のところで「ざっくりと流行りに乗った」と書いたのですが、こちらも概ね同じですね。この時期のCreepy Nutsの活躍は目覚ましいもので、なんと日本武道館での公演まで成し遂げてしまうほど。凄まじい勢いでした。『かつて天才だった俺たちへ』とセットでリピートしまくっていた記憶があります。
余談なのですが、コロナがピークアウトしていた時期に数年ぶりに会う人といっしょにカラオケへ行くことがあってその時にこの曲を歌ったら、「スダマやん!」という反応があり、あべま(阿部真央)みたいな略し方だ...と思いました。
5位 風に吹かれても / 欅坂46
2017年にリリースされた5thシングル。
この曲に関しては、リリース当時TVで歌っているのを見てから「欅坂、もしかして『サイレントマジョリティー』以外もいいのでは?」とTSUTAYAに走った記憶があり、結構思い入れがあります。曲はもちろん大好きなのですが、それと同時に衣装がとにかくカッコよくて好きですね。
4位 正しい夜明け / ビレッジマンズストア
ビレッジマンズストアが2018年にリリースしたアルバム『YOURS』の収録曲。元は会場限定で販売されたシングルでしか聴けなかった曲です。
3曲目の登場ということで、ビレッジ好きすぎるだろうといった感じではあるのですが、これも本当に好きな曲です。これほどまでに爆発しそうなほどのエモーションが籠められた歌唱・演奏っていうのはなかなかないように思います。ライブだと、よりグッと来ます。
3位 ガラスを割れ! / 欅坂46
2018年リリースの6thシングル。
「若者ならではの葛藤」というようなところを一貫したテーマとして歌ってきた欅坂なのですが、今曲では「ガラスを割れ!」という言葉を以てして抑圧を跳ね除けようという姿勢が表れていて、いつになく攻撃的なスタンスです(一人称も「俺」)。そんなメッセージに呼応するように、楽曲もギターの音がかなり前に出てきており、かなりロックテイスト。カッコイイです。
2位 Teenager Forever / King Gnu
2020年頭にリリースされて、売れに売れたアルバム『CEREMONY』のリード曲。
基本的には暗い曲が多い彼らには珍しく長調の楽曲で、それに共鳴するように歌詞も青春の最中にあるようなまっすぐさがあります。リリースされる前のライブでも披露されていたため聴いたこと自体はあったのですが、ライブ特有の爆音であまりよく聴きとれておらず...。結局、楽曲の全容を掴むことができたのは、先行配信されて以降。もう初聴からこんなに良い曲だったのか!と本当に驚きました。こういうテイストの曲に基本的に弱い人間なのですが、まさかKing Gnuから出てくるとは思わなかったので...。
そういえば、リリース後にMステで披露されたことがあったんですが、それをリアルタイムで観ていたら、なんだかわからないけれどとにかく「スゴく良い」と思ってめちゃくちゃ泣けてきたのを覚えています。『Teenager Forever』でもっとも感動したのってあの時なんではないでしょうか。
1位 サイレントマジョリティー / 欅坂46
欅坂46の大ヒットしたデビューシングル。
まさに「若者の声の代弁」というような歌詞を、大人である秋元さんが書き上げたというアンバランスさも込々の上で大好きな曲です。「アイドルはチョットな~...とくに秋元さんとこのアイドルは商業的すぎるきらいがな~...」と思っていたリリース当時の硬派ぶっていた自分ですらさすがに、ちょっと良い曲すぎて心魅かれるものがありましたね...。
ちなみに、私が小学生の時から愛読している大名作少年漫画『HUNTER×HUNTER』には、冨樫先生が欅を愛しすぎているあまりこの曲のタイトルを冠した能力が登場しますが、「愛があってイイジャン!」と思う気持ちと、「好きなのはわかるけどやりすぎでは!?」と思う気持ちが当時入り混じまくっていました。なんなら、一時期は、『サイマジョ』にかぎらず、作中に欅関連のワードが頻出していましたしね...。深い愛を感じることはたしかです。
歌手部門
01位 B'z
02位 ART-SCHOOL
03位 米津玄師
04位 欅坂46
05位 SUPER BEAVER
06位 NUMBER GIRL
07位 ヒトリエ
08位 BLANKEY JET CITY
09位 ビレッジマンズストア
10位 ↑THE HIGH-LOWS↓
おわりに
とにかく、欅とビレッジ。本当に好きだったんですよね。もうそれに尽きるという感じです。ここ2組(とSUPER BEAVER)は1~3月あたりのまだ気軽に出歩けていた時期にとくによく聴いていました。双方とも、ライブを観たいという熱量が強かったのが共通していますが、片や主要人物の脱退→改名、片やタイミングを見計らっていたら2023年まで機会が訪れず、ということになってしまいました...。
ちなみにトップ50あたりまで見ていると、この上に名前が出た3組に併せて、ナンバガ、ART-SCHOOL、ブランキーの楽曲の嵐なのですが、これに関しては、ご時世がご時世と言うのもあってほぼすべてのミュージシャンの動きの鈍化が余儀なくされてしまったので、ステイホームなこの状況だと、世代じゃないバンドの名曲を掘っていくのが楽しそうだと思い、集中的によく聴いていたためです。
結局そういう状況が思ったよりもずっと長く続いたため、下半期になる頃にはSpotifyで流行曲ばかり聴いていたような覚えがあります。その辺の曲はとにかく片っ端から聴いていたので、再生回数が分散してしまいランキングにはあまり入ってきませんでしたが...。
分散といえば、歌手部門ではB'z、米津玄師、ヒトリエの名前があるのですが、こちらはアルバム単位で聴くことが多かったため、曲単位では上位に来る曲はほぼなかったです。夏頃発売された米津の最新作『STRAY SHEEP』に収録されていた『感電』くらいでしょうか。
2020年...。この時期に生活が大きく変化した(コロナではない部分で)ということもあって、とにかく大変だった記憶が強いですね...。勿論、コロナでも精神がズタボロにやられ、ライブが開催されない、されても参加できないという中で生きがいだったバンドにも興味が持てなくなってくるし、友達にすら会えない、暇を持て余して開くSNSは荒れている...もう何のために生きているのかというところまで何度も行ってしまいました。こう振り返っていると、なによりも、なんとか生き残ったな~と思います。