ここ1週間で印象に残った5曲 (2024年4月第5週版)

ヒトリエのTHE FIRST TAKE出演。正直めちゃめちゃビックリしました...。バンドの周年とwowakaさんの周年が重なっていたり、『アンノウン・マザーグース』含むwowakaさんのボカロ楽曲が年々存在感を増していたり、そもそもヒトリエ自体がソニー所属(ファーストテイクの大本がソニー)だったり、で、ぜんぜん突飛な話ではないのですが。とはいえ、喜びよりオドロキが勝つという感じ......。

そんなヒトリエの実際のパフォーマンスはと言いますと、オーディエンス不在のなかでもライブハウスでの熱気がしっかり還元されていると感じられる熱いもので、「そこで!?」と思うようなところで歌詞を飛ばした(シノダさん曰く、噛んだらしい)シーンも含め、力と気合がガッツリ入っているのが伝わるような雰囲気でした。

ファンとしては、やっぱりライブハウスで観るのが、聴くのが、一番カッコイイ(だからこそファーストテイク観てカッコイイと思った人たちみんな、今やってるツアーか日比谷でのワンマンを観に来て欲しい)とはおもったりするのですが、とはいえ、こうしたオーバーグラウンドな場に出演しているということ自体に大きな特別感を感じられて嬉しいというのはもう間違いない(『10-NEN-SAI』という文言に準えるならば、それこそお祭り感がありますよね)です。ただ、そういったオーバーグラウンドな場ゆえに、コメ蘭では不毛なレスバが発生していたりするみたいですが、追悼会を最後に、所謂「ネットの反応」みたいなのはそのすべて一切を見ないようにしているので、必然的に回避。まあ、そうは言っても、「レスバが発生している」という事実だけでも内容は概ね想像できるだけに、考えていると胃がムカムカはしてきますな......。皆に色々な想いがあるからこそ、コメントがそういう方向性でも盛り上がる(って言っていいのか)という前提はあるにせよ...。

なんにせよ、予想もしてなかったTHE FIRST TAKEでのヒトリエを観られて良かったです。もしも、いつか次の機会が訪れたならば、その時は3人で作った曲で!

 

 

271. プロミスザスター '23 / BiSH

 

紅白でも披露された代表曲のリテイク版。

アイドルって長いことじぶんとは無縁の存在だと思っているところもあったのですが、2018年頃は欅坂46を本格的に良いなとおもってちゃんと聴きはじめたりしていて、いっしょくたにそのすべて無縁だとするのも違うのかなと思い始めたりしていた頃でした。

そういった状況で、BiSHに興味を持ったきっかけは2019年のモンバス。ネクライトーキーのリハを待っていたときに、隣のステージで披露されていたこの『プロミスザスター』と『beautifulさ』を聴いてからです。BiSH自体が当時流行っていたために何かと薦められることもあったのですが、薦められるほど逆に聴かなくなるという天邪鬼な性分も相俟って避け続けてきた自分のスタンスをひっくり返したのはやっぱりライブということで、百聞は一見に如かずという言葉を実感したりもするような出来事でしたね。とはいえ、それ以上にのめり込むきっかけとなる出来事は結局起きなかったので、未だにまともに知っているのは、その2曲と『TOMORROW』だけではあるのですが...。

で、その『プロミスザスター』が久しぶりに個人的にキていてめちゃめちゃにハマっている(水ダウのランキング企画で豆柴の大群が取り上げられていたのがきっかけ。WACKつながりで...)のですが、その流れでライブ映像なんか含め色々観て、聴いて、としているなかでスゲーグッときたのがこの再録版です。ライブで鍛え上げられてきた楽曲なだけに全員の歌声に感情が籠りまくっているのですが、とくにスゴいのが2サビのアイナさんの歌声。「変わらない想いを もっと 見せれたらいいな だって ずっとこれだけって思ってきたんだから」の太字の部分......。ただでさえ、2サビの歌詞はめちゃめちゃ好きなだけに、こんなにすさまじい歌を聴いてしまったら余計に心揺さぶられてしまいますよね......。名曲です。

 

 

272. MINT / Suchmos

 

2016年リリースの3rdEP。

昨日、久しぶりに『THE KIDS』を聴いていました。2024年になって当時のSuchmosが音楽シーンにばらまいた種が芽吹きまくっていることで、ようやく「凄まじくカッコイイアルバム」としてしっくりくるようにもなったのですが、リリース当初はあまりにオシャレすぎてついていけず、とはいえ流行りには乗りたい...ということで『Miree』と『STAY TUNE』、『MINT』だけ聴いて「理解(わか)ってるよ、このカッコよさ......」みたいな顔をしていました。まだ、そういうのをしたい年頃でしたね......。

というわけなのですが、まあ言うてもやっぱり『MINT』だよねぇ...ということです。ギターリフのカッコよさ、渋くもありながらスッと入ってくるメロディー、彼らのスタイルが刻み込まれた歌詞、そして自然体でありながらも絵になりまくっているメンバーの姿を収めたMV......と、こんなのカッコよくないわけない。理屈じゃなく本能でカッコイイと思わせられる、そんな1曲です。

 

 

273. スカー / キタニタツヤ

 

2022年リリースの1stEP。

キタニさんのライブは撮影可なので、YouTubeなんかで検索すると凄まじく高品質なライブ映像がごろごろ転がっていて非常に楽しいのですが、そのなかでめちゃめちゃイイ......と思ったのが、先日開催されたcinema staff主催のフェス『OOPARTS』での『スカー』。他の日のライブ映像と具体的に何が違う、かというと言語化ができないのですが、とにかく滾るものを感じたと言いますか。主催含め、ジャンル的に共鳴するバンドが多く出演していたことも理由として挙げられそうです。いや~~、もしもこんなのナマで観ていたら、どうかなっちゃってただろうなってくらいの気迫でした。

実際のところ、『BLEACH』のOPでこの曲を聴いたときはそんなに刺さっていなかったのですが、2023年末のレディクレで聴いてからというもの、この曲の真価はライブで現れるということがわかり、めちゃめちゃ好きになっています。ラスサビ前半の合唱パートいいよね......。

 

 

274. 癖 / ヒトリエ

 

2014年リリースの1stフルアルバム『WONDER and WONDER』収録曲。

昔のインタビューを読みながら、アレンジにシノダさんの手がかなり入っている楽曲だからこそ今の3人でやっても馴染む感じがあるんじゃないかな~なんて思って何度か聴いているうちに、いやこれまず曲が良すぎるな...と思い始め......。強烈に哀愁漂う、ドがつくほどマイナー調のメロディーは、ヒトリエのレパートリーにおいて他にないテイストです。

個人的にナマで聴いたのは一度っきり、イレギュラーが発生しまくってド年末になってようやくワンマンとして開催された『nexUs tour』名古屋公演で。そのときリーダーは、サビ後半の高音部分を(たしか)裏声でいってて、力強い原曲とはまた違う、儚さみたいなところも感じられるななんてことを思ったことをほんのりと覚えています。

無さそうではありますが、いつかは赤坂BLITZでのリリースツアーファイナルをフルで世に出してほしい。あと、2014年のリキッドワンマンも......。

 

 

275. mind as Judgement / 飛蘭

 

TVアニメ『CANAAN』OPテーマ。

祝・サブスク解禁!! 私の学生時代のうちの数年間は、いとうかなこ彩音橋本みゆき美郷あきyozuca*片霧烈火、そして飛蘭...などなどの面々とともにありました。GReeeeNいきものがかり、嵐、ファンモン、EXILEなどの当時流行ってたJ-POPから卒業した後。ユニゾンTHE BACK HORN、9mmなどのロックバンドにのめり込む前。その間隙です。

自分は、アニメはほぼ観ないけどアニソンは好きという、あまりないタイプの人間でして、ニコニコ動画で耳に入って良いなとおもったアニソンのCDをブックオフ等々の中古ショップで見つけては買いあさるということをしていたのですが、そんな日々のなかで出会い購入したのがこの『mind as Judgement』。アレンジ、メロディー双方ともに強力で、それでいてこの駆け抜ける疾走感...。

いやいや、初めて聴いてから15年近く経ちますが、いまだにフレッシュなきもちでとんでもないめちゃめちゃ良い曲だと思います...。