感想のブログ

⚠ネタバレ有

ここ1週間で印象に残った5曲 (2024年7月第2週版)

ここのスペースにいつも色々書いているのは、こうやって文章があったほうが記事を一覧で見たときの収まりがいいよねというのがあったりはするのですが、それ以上に東海オンエアの、あの長い概要欄の影響を受けているところがあったりします。

今となっては動画を観ることもほとんどなくなったのですが、それでも人生でいちばんしんどかった時期唯一の毎日の楽しみは東海の動画投稿だった(それゆえ、投稿時間が不規則だった時代は投稿されるまで起きていたりした)ということで、数多いるYouTuberのなかでも未だ特段の特別感がある存在ですね...。

 

 

321. ファタール / GEMN

 

TVアニメ『【推しの子】』第2期OPテーマ。

GEMNというのは、キタニタツヤと元Sexy Zoneの中島健人によるユニット、ということで、割と異色というか、想像すらしなかったタッグによるものなのですが、いや~これがカッコイイ! キタニさん作曲のなかでも過去最大級に詰め込みまくった展開のメロがすさまじいスリリングさですし、そんななかでそのふたりの声の個性がケンカせずに共存しているというバランス感覚もまた良し、そしてその上でGigaさんが手掛けた中東エッセンスを漂わせるアレンジも最高...。

いやですね、初聴こそ、「あっなたが!いないとっ!生きられない!」というサビのインパクトがあまりに強すぎて、なんだこの00年代後半みたいなクサいメロと歌詞の曲は...と思っていたのですが、聴けば聴くほどにズブズブズブズブと...。今となっては、星野アイという存在の重さを感じさせまくる歌詞も超いいなと思っています。

あと、2人がキレッキレの振付を見せるMVもまたいいんですよねぇ...。「致命的、致命的、致命的な愛」のところが異様にクセになるし、はたまたちょいちょい見せられるお耽美なオーラにもやられる...。

下半期はじまったばかりというタイミングにして、個人的に今年イチくらいのインパクトを感じている楽曲ゆえに、この曲で紅白まで行って欲しいなくらいには思っていたりします。『【推しの子】』のOPとはいえ、それはさすがに厳しいのかな...。

 

 

322. Magnetic / ILLIT

 

1st EP『SUPER REAL ME』のリード曲。

そもそもどこかで聴いたこと自体はあったのですが、こないだの『THE MUSIC DAY』でちゃんとパフォーマンスを観てからめちゃめちゃ良い曲だ...と思い、それからずっと聴いてます。本当に曲しか知らないので、あれではあるものの、その曲がめちゃめちゃいいんだもんなあ...。

 

 

323. Hype Boy / NewJeans

 

1st EP『New Jeans』リード曲。

ILLITからの流れで、最近のK-POPの名前だけ知っているどころのグループの曲を聴き漁ってみるなかで良~~~となったのがこちら。良い。

LE SSERAFIMとかaespaあたりも聴いてみたんですが、どれもダンスミュージックでありながら、それぞれに固有の雰囲気があって、ちゃんと棲み分けられてるのがスゲェなあと思ったりしました。

 

 

324. リニアブルーを聴きながら / UNISON SQUARE GARDEN

 

2012年リリースの7thシングル。

ニゾンのCDを予約して発売日に買うということをやっていたのは『流星のスコール』~『Catcher In The Spy』の間なのですが、そのなかでも当時聴いたシングルのなかでもっともテンション上がったのはやっぱりこれかなという感じがあります...。それというのも、至極シンプルな話で、表題曲もイイし、カップリングもすべてイイ(それこそ、『スカースデイル』につづく、斎藤さん作という変化球の楽曲すらも)というところですね。

そして、その上で『三日月の夜の真ん中』以外は、当時観たライブでもセトリ入りを果たしていたことで、ただでさえ好きなのにめちゃめちゃに補正がかかり、このシングルはじぶんのなかで聖域化しているところまであるという。

で、そんな今作の表題曲『リニアブルーを聴きながら』を、それこそ原体験であるライブハウスで聴く機会(曲そのものだと15周年ライブのときに聴いてはいるものの)が11年ぶりに不意に訪れたと......。これね~~~、もう鳥肌止まらないくらいに感動してしまって......。ア~~~......。本当にね、ありがとうございました.....。ちょうど、ギターのコピーとかも半年くらい前にしていたことで、自分のこの曲への思い入れみたいなものを実感していたタイミングだったし、余計にね......。なんかもう好きすぎて、ノリかたが不審者みたくなっていたと思うけれど、もういいんだ、だって本気なんだから......。また、どっかのライブハウスで聴かせてください......。

 

 

325. 桜のあと (all quartets lead to the?) / UNISON SQUARE GARDEN

 

2013年リリースの8thシングル。

バンド側が最高傑作を自称する『MODE MOOD MODE』、また田淵智也が積み上げてきたアルバム構築美学の最高到達点『Patrick Vegee』というのはあまりにも素晴らしい内容なのですが、それでも、個人的なユニゾンへの熱がピークであった最中にリリースされた『CIDER ROAD』の衝撃というのはやっぱり忘れられもしない、ということで、いまでも私は『CIDER ROAD』信者なのですが、そんな稀代の大傑作に続いてリリースされたのがこれまた稀代の大名曲であるこちら。『CIDER ROAD』でユニゾンは、ロックバンドがロックバンドのままに鳴らせるポップさの限界を極めたんだと思っていたら、それはまったく限界ではなかったということを、この『桜のあと (all quartets lead to the?)』で感じさせられ、当時、ユニゾン、もとい田淵智也の才能は底見えないことを痛感させられることに...。 (それゆえ、あの頃はこのロックバンドとしてのバランス感覚に魅せられていたということで。つまりは『harmonized finale』であんだけ盛大にピアノイントロ取り入れたらゴチャゴチャも言ってしまうよな、っちゅうのは余談...)

ただ、それだけスゴいと思った曲でも、11年弱が経って、衝撃は年々薄れていきます。ウン百回も聴いた曲でもありますからね...。改まって、聴くという機会も最近はついぞなかったという感じですらあったのですが、こないだのライブで本編ラストで演奏されたときに、久しぶりにこの曲でめちゃめちゃ高まる感覚があって。それというのは、『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』→『カオスが極まる』という流れでバトンが回って来たというセトリの流れの良さ、また『リニアブルーを聴きながら』のところでも書いたのと同じでライブハウスであったから、というのがあったと思うんですよね。こうして、過去の楽曲が再び色を取り戻すという瞬間があるからこそ、ライブに行くのはやめられない...(とくにユニゾンはそこらへんが上手いから...)。

また、ライブについて。最後の「どこまでも行くだろう」という歌詞のところで、田淵さんが中央お立ち台に立ったことがめちゃめちゃグッときた、というのは感想記事でも書いた通りなのですが、なんでグッときたのか、それというのがなんだかわかった気がしてきていて。結局、その歌詞の部分でそうやってステージの一番目立つところに立つというほどに、田淵さんの想いがあらわれていた気がしたからということなのかな、というところですね。まあ、普段からよくやっているパフォーマンスを見て勝手に感激しているならば、私は滑稽極まりないな、とも思うのですが、その瞬間私がグッときたんだから許して!!!