感想のブログ

⚠ネタバレ有

ここ一週間で印象に残った5曲 (2024年10月第1週版)

遅れをついに取り戻しました...。

 

 

381. MirrorDance / androp

 

3rdミニアルバム『door』のリード曲。

この曲のリリース当時、BUMPやRADに続く正体不明のロックバンド!といった感じで売り出されていたのをよく覚えています。現在のandropを知っている今となっては、なんだそりゃ...というかんじではあるんですが、とにかくそういう話題になるような仕掛けがあったことでこの『MirrorDance』は何かと耳にすることが多かったですし、私自身andropを知ったのもこの曲です。ダンサブルな打ち込みビート、浮遊感あふれるシンセの音、ジャキジャキゴリゴリのバンドの音、繊細な歌声、のバランスは今聴いてもまったく色褪せることがなくて、なんなら一層カッコイイと感じているという。

そんな大好きなこの曲をナマで聴けそうなタイミングがはじめて訪れたのが、ヒトリエの対バンツアー大阪公演。今もとりたててめちゃめちゃ詳しいというワケでもないのですが、その頃はさらに輪をかけて詳しくなく、『door』の収録曲と『Bright Siren』、『Boohoo』、『Yeah! Yeah! Yeah!』、『Voice』くらいしか知らないという大にわか状態だったので、せめて『MirrorDance』が聴けたらいいなあ、定番っぽいしきっとやるはず...と思っていたら、まさかのレア曲祭りでやらない、という結果に。貴重な機会に居合わせられたことでそれはそれで良かったなあと思うし、結果的に2019年3月のスペシャ主催のLIVE HOLICというイベントで無事聴けたし、っていう、つまり、結果はオーライという話です。

余談。学生時代、友人がjubeatという音ゲーにハマっていてそれになぜかいつも付き合わされていたのですが、それにこの曲が収録されていたのでたまにプレイしていました(その友人があまりにガチ勢で、難易度が低いJ-POP系の曲をほぼ触らなかったので、微妙に気が引けてコソコソとやっていた記憶があります)。で、そのjubeat自体もたのしくやっていたものの、ある日その友人に「おまえがタップするときの指、おかしくね?w」的なことを言われてから、なんか萎えてやらなくなってから10年以上...。っていう思い出と紐づいていたりする1曲でもあったり。

 

 

382. 塊オンザスウィング / 松崎しげる

 

PS2専用ゲーム『みんな大好き塊魂』OPテーマ。

サブスク解禁ニュースが最近アツい(ここで取り上げるタイミングがなかったんですが、酒井ミキオさんのトイズ時代の楽曲やEXILE第1期の楽曲が聴けるようになったのもアツかった...)のですが、ここで『塊魂』第2作のサントラが...。

幼少期、来る日も来る日もやりこんでいたことですべての曲が思い出でしかないっていう...。その上で、今になって『Everlasting Love』を歌っている有紗さんがSiMのMAHさんの奥さんであることを知ったり、『つよがり魂』を歌っているのがキリンジだと知ったり、『ベイビーユニバース』を歌っているのが野宮真貴だったり......と大人になってから知ったものと紐づいてくるオドロキもあったりして、なお思い出深いというところです...。

 

 

383. 楓 / スピッツ

 

1998年リリースの19thシングル。

なんで聴いているかっていうと、完全に秋がきたからなんですが、もういつ聴いても良い曲すぎて...。

私は、『ロビンソン』、『チェリー』、『空も飛べるはず』を入り口にしてリリースされたばかりの『CYCLE HIT 1991-1997』を買い...というベタな入りをしたクチの人間なんですが、それゆえそのベストには入っていなかったこの『楓』はしばらくのあいだスルーしていたという...。

だからこそ、この『楓』をはじめて聴いた感動をとっかかりに『CYCLE HIT 1998-2005』を手に取ったとき、収録曲に『遥か』、『スターゲイザー』、『正夢』『春の歌』という自発的に音楽を聴きはじめる前から知っていて良いと思っていた曲がずらっと並んでいたことで、もしやスピッツって思っている以上にヤバいバンドなんじゃ?とめちゃめちゃ思ったんですよね...。いざ再生すると、『夢じゃない』とか『運命の人』とかみたいな一聴で刺さる曲まで入ってますしね...。

近年の年々増す人気を見ていても、あらためてスピッツはヤバいバンドだな、と...。

 

 

384. Clock / フジファブリック

 

2009年リリースの4thフルアルバム『CHRONICLE』。

音楽とはまったく関係ない生活のなかで起きた個人的な出来事をきっかけに、最近フジファブリックのことを意識することがちょっと多くなってきています。とくに志村さんが居た頃のフルアルバムをあらためて聴いていくなかで、気に入ってリピートしているのが『Clock』です。

 

 

385. 花の塔 / さユり

 

TVアニメ『リコリス・リコイル』EDテーマ。

2022年、米津さんのツアー神戸公演のタイミングで長年のTwitterのフォロワーと関西で飲むということがあったのですが、そのときに薦められたのがリコリコを観たきっかけだったと思います。至極キャッチーな絵柄に対する重めのテーマ、そしてそこに絡む制作側のフェティッシュな嗜好、というバランス感覚は、今なお自分に強烈なインパクトを残しています、とした上で、その強烈なインパクトを濃く色付けているのがこの『花の塔』。ホント毎話良いところで流れるんですよね...。

しかも、EDで良いところで流れるだけでなくて、曲そのものも本当に良くて、キャッチーの極みのようなメロディーと、出会いで変わる世界を描いた歌詞の美しさ、そしてBメロからサビにかけて起こる強烈な転調が2番でだけは使われていないというアイデア......もうこんな良い曲と出会えることがあるのかという感じで、知ったばかりのときはとくに繰り返し繰り返し聴いていました(知ったのは11月頃にもかかわらず、Spotifyまとめという1年でとくによく聴いた曲をランキング化する企画で5位になったくらいに)。

これからもきっと長いこと聴き続けていくんだろうな、と思っています。