歳をとるにつれて、時間の経過が速く感じられるようになってきていて、ボーっとしてたらあっという間に老人になっちゃいそうだと思うくらいです。
- 241. DO DO IN THE BOOM BOOM / SIX LOUNGE
- 242. SWEET LITTLE SISTER / SIX LOUNGE
- 243. ねずみ浄土 / GRAPEVINE
- 244. 満ちてゆく / 藤井 風
- 245. スパイダーとバレリーナ / フジファブリック
241. DO DO IN THE BOOM BOOM / SIX LOUNGE
2019年リリースのシングル『天使のスーツケース』のカップリング曲。
先週に体調を崩して寝込んでいたときに色々聴いていたのがきっかけで、最近はいつぶりかというほど久しぶりに新規開拓しまくっているのですが、SIX LOUNGEもその流れで。
とはいえ、ラウンジに関しては、新規開拓というほどまったく知らないということもなく、2019年にライブを観たことがあります。その時はスタイリッシュながらもキャラ立ちしまくっているメンバーのビジュアルと、ソリッドながらも熱い演奏に、カッコイイバンドだな~と思いましたね。
で、その時も演奏していたこの曲はゴキゲンなロックンロールナンバーで、ノリ良し、メロディー良し、歌詞良し(「中指立ててお前と笑う」という歌詞がツーカイ!)、のド名曲。The Birthdayの『Billy Black』にすこしサビの雰囲気が似ているのも、先人ロックンロールバンドから継承しているものがしっかりあると感じられて最高です。
ここからは余談。こないだ彼らのホームタウンである大分で路上ライブを敢行したときの映像がYouTubeで流れてきたので観てみたのですが、バンドのカッコよさはもとより、路上というパブリックなシチュエーションでありつつもそれぞれ思い思いに楽しんでいる観客の姿(しかも結構いた)がとても印象的でした。よくよく考えなくたって、メジャーデビューを果たした上で、多くの人に届いた曲(『リカ』とか『キタカゼ』とか)を持っているロックバンドがいまも地元を大切にした活動をしているのってなかなかないことだと思います。大分のロック好きにとって、地元にSIX LOUNGEがいるのって、どれほどに嬉しいことであるか...。ちょっと羨ましいくらいです。
242. SWEET LITTLE SISTER / SIX LOUNGE
2018年リリースのミニアルバム収録曲。
こちらはSIX LOUNGEではじめに好きになった曲です。基本的に、SIX LOUNGEは作詞がドラムスのナガマツさん、作曲がギターボーカルのユウモリさんというタッグでの制作が概ねの基本となっているのですが、今曲に関しては作曲がベースのイワオさん。ということで、作曲者がユウモリさんではないのですが、それにも関わらずこのSIX LOUNGEでしかないロックンロールっぷり。バンドで共有しているものの強固さが強く感じられるというところ込みで素敵な曲であると思います。
ちなみに、現在バンド最大のヒットとなっている『リカ』は元ベーシストの方が在籍時に唯一作曲したものであるらしく、そういった曲をいまも大事にしているというところに、誰が作るか(作ったか)というところに縛られ過ぎない柔軟さも感じられていいなあなんてことも思う次第です。
243. ねずみ浄土 / GRAPEVINE
2021年リリースのアルバム『新しい果実』のリード曲。
UNISON SQUARE GARDENが20周年を記念して、各地のイベンターに(お祝い代わりに)対バンイベントを組んでもらうという企画を発表したのですが、最寄りの高松はなんとGRAPEVINEでした。バインは斎藤さんが元々影響を公言しているというのは目にしていただけに、DUKEさんGJすぎる...というところです。
とはいえ、バインは良いバンドであるということは『Lifetime』で知ってはいるものの、思えば近年のモードをまったく知らないという状態です。ただ、幸いなことに最近のアルバムが良いという評価がしばしば小耳に入ってくるので、これは遡るのが吉だなということで、最新作『Almost there』から聴いてみることに。......率直にイイ。言ってみれば大にわかなので、どうこうと言えないところもあるのですが、美しいメロディーと強固なアンサンブル、個性的な声、そしてロックバンドであるという前提に捉われ過ぎない実験精神が現れまくったアレンジ...。とにかくナマで聴くのが楽しみでしかないです。
244. 満ちてゆく / 藤井 風
先日リリースされた最新曲。
風さんの曲はいつもフレッシュなオドロキをもたらしてくれるのですが、今回の新曲はスゴい。風さんは一貫して、自らが信じる教えに根差した在り方・生き方についての歌詞を紡ぎ続けているミュージシャンなのですが、今曲はひさしぶりのエモーショナルかつ壮大なムードを纏った楽曲ゆえに、その歌詞がより深く強く感じられる仕上がりです。
あらゆる執着からの離脱。このように生きられたらどんなにかいいだろうと思いますが、私は俗物ゆえになかなか難しい。でも、それが難しいじぶんのような人間だからこそ、きっとこれから生きていく上でのお守りになるんだろう、なんて思ったり。
245. スパイダーとバレリーナ / フジファブリック
2007年リリースの『パッション・フルーツ』のカップリング曲。
いままでちゃんと聴いてこなかったなと思い、フジファブリックのカップリング曲を聴いていたのですが、良い曲多すぎる...。
そのなかでもとくにストライクだったのがこの『スパイダーとバレリーナ』。作曲はギターの山内さんです。凝りすぎていないアレンジ(豪快なギターリフからしてそれが感じられます)がじつにカップリングらしくありながらも、だからこそ強力なメロディーが際立ちまくっています。個人的にはCメロが聴くたびにグッときますねえ...。