過去ライブ回顧⑫ 2020

 

 

2020/01/12 L'Arc〜en〜Ciel ARENA TOUR MMXX @大阪城ホール

私のロックバンド原体験は確実にラルクなのですが、積極的に活動していた頃は田舎の貧乏学生だったゆえにそのライブを観る機会はまったくなくここまでやってきていました。

2019年はモンバスで、HYDEの姿をナマで観るというとても大きな出来事があったのですが、そうなるとやっぱり観てみたくなってくるのが本隊のラルク。とはいえ、なかなかそう都合よく行けるようなライブも多分やらないよなぁ、いつも通り首都圏だけとなると日程の都合がつくかわからないしそもそもチケット自体入手できるかどうか...と思っていると、まさかの大規模な全国ツアー開催を報せる情報が。久しぶりのツアー(じつに8年ぶり!)ということで大きく話題になっていたということもあって、それですらチケットを取れるなんて夢にも思っていなかったのですが、まさかの当選。小学生の頃から夢見ていたラルクのライブに初参加です。

午前中に大阪へ到着後、ごはんを食べたりホテルに荷物を置きに行ったりしてから会場周辺へ。グッズの列に並んだりしたりゆっくり過ごしているうちに開場時間になったので入場してみると、この日はセンターステージだということが見た瞬間わかるレイアウト。そこからは、もう開演直前までソワソワソワソワし続けてしまい、マジでラルクのライブはじまるんか?あのラルクが?とか思いながら過ごしていたのですが、本当にただ観るだけなのに尋常じゃない緊張感...。

長い時間を経て積み重ねてきたラルクへの期待値の高さを改めて実感していると、開演時間を少し過ぎて場内が暗転。メンバーを紹介するようなムービー?が流れた後で、あのエンジンをふかす音が。1曲目は『Driver's High』ということがわかり、そこで登場したhydeとken、tetsuya、yukihiroの4人を見て、ラルクがマジで実在しているということを実感。なんか目の当たりにするまで現実味がヘンになくて...。

この日のセトリは久しぶりに演奏される曲も多く交えた、なかなかにレアなセトリでした。『HONEY』も日替わりだったので演奏されず。正直初めて観るので、最早何が演奏されたって嬉しいんですが、同時にこういった貴重な機会に立ち会える喜びは実に強いです。

そして、その名曲たちの世界観を表現するため、最新鋭のシステムを導入しているであろう照明が素晴らしく、妖しさを感じさせる『X X X』や『DRINK IT DOWN』などではとくに印象的でした。それとともに、その鮮烈な演出にまったく負けないメンバーの存在感の強さ、というところを改めて実感するというところも。

矢継ぎ早に曲を披露して本編はかなりテンポ良く終わったのですが、アンコールで数曲演奏した後は長めのMC。そのメンバーの仲に関してはなにかと噂が起こりがちなラルクなのですが、こうして舞台に立っているときは何の邪推もしようがないほど実に仲が良さそうだと感じたり。

そうして、無事にライブが終演。ただただひたすらにスゴいものを観てしまった、という感想と、長年の夢みたいなものが無事に叶ったということでもう興奮冷めやらないという感じも。

また絶対観たいのですが、コロナで30thを逃した自分に次はあるのでしょうか...。

 

 

セットリスト
01. Driver's High
02. Round and Round
03. Lies and Truth
04. Pretty Girl
05. Vivid Colors
06. LOVE FLIES
07. 瞳の住人
08. X X X
09. DRINK IT DOWN
10. Shout at the Devil
11. REVELATION
12. Blurry Eyes
13. Killing Me
14. STAY AWAY
15. READY STEADY GO
en01. ガラス玉
en02. TIME SLIP
en03. 風にきえないで
en04. I'm so happy
en05. ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVE

 

 

 

2020/02/01 米津玄師 2020 TOUR / HYPE @和歌山ビッグホエール

『Lemon』に続く、『馬と鹿』の大ヒットでその地位を不動のものにした米津玄師の約1年ぶりのツアー。和歌山公演はその初日となります。

そういうわけで、いつも通りに大阪へ高速バスで到着した後、電車で和歌山へ。行ったことがない県ですので少しワクワクしています。余談ですが、コロナがなければ2020年の遠征はいつも行ってる東名阪を避けて色んな県に行こうと思っていました。すべて頓挫しましたが。

そうこうしていると、会場へ到着。ビッグホエールとは言いますが、もうそれはまさに、というビジュアル...。グッズを買ったり、会場の近くにあったスシローで時間を潰したりしているうちに開場時間に。入場してみると席が花道の先端のすぐそばであることが発覚。そこからはなんだかソワソワしてしまって、ラルクの時とまったく同じ感じに。まじか~と思っているうちに開演。

いや~、結論、スゴいライブでした。自分が観た米津さんのツアーでは『HYPE』がダントツであると未だに思うほどに。

それがなぜかというと、言語化が非常に難しいのですが、1本のライブを使って、とにかく何か大きいものを表現しようとしていると、そういう風に感じたからでしょうか……。

たとえば、『BOOTLEG』リリース以降、ある程度固定化されていたセトリが一新されていたことで今になって敢えてその曲を披露した(米津さんがギターを演奏しながら歌唱する曲が多かったところにはギターロックサウンドへの回帰を感じるところも)ことや、『ごめんね』までは1人でステージに立っていたことなどが、そう感じさせた要因になっていたと思います。

結局、ツアータイトル『HYPE』がどういった意図を持っていたか、このツアーにどういったコンセプトがあったか、ということだと思うのですが、タイミングの問題もあって、このツアーについて語られることはなかった(語っていたらすいません...)ため、結局わからずじまい。とはいえ、大きな意欲を感じたことはたしかで、未だに忘れらないライブとして記憶に灼きついています。

そして、このライブが忘れられないものになった理由はもうひとつはあって、それはこの日(翌日もですが)の『アイネクライネ』。背後に映し出されたステンドグラスとシンプルな照明で、あくまでも大仰にならないような形で披露されたこの曲は、このツアーに限っては、まるで祈りや追憶であるかのように聴こえるような名演でした。本当に素晴らしかったです。後にも先にも、あんなにライブで感動することはないだろうというくらいに。

 

 

セットリスト
01. LOSER
02. 砂の惑星
03. Flamingo
04. WOODEN DOLL
05. 海の幽霊
06. 眼福
07. アイネクライネ
08. パプリカ
09. ごめんね
10. ピースサイン
11. パンダヒーロー
12. しとど晴天大迷惑
13. 爱丽丝
14. TEENAGE RIOT
15. でしょましょ
16. Lemon
17. ララバイさよなら
18. 馬と鹿
en01. ゴーゴー幽霊船
en02. 灰色と青
en03. ホープランド

 

 

 

2020/02/02 米津玄師 2020 TOUR / HYPE @和歌山ビッグホエール

前日に引き続いて。

この日は下手側の見切れ席かつほぼ天井席で、前日とは違って視点は俯瞰。

セットリストや流れに変化はないのですが、そんな位置ゆえに前半も正面からは見えないところでしっかり演奏しているサポートメンバーの姿が見えたり、『アイネクライネ』で米津さんの足元に少しずつ花が落ちてきている(実物ではなく。プロジェクションマッピング?)のがわかってその美しさに前日にも増して泣いてしまったりと、この席だからこその発見も。そして、この日もやっぱり『パンダヒーロー』での爆発的な盛り上がりや『ホープランド』の美しさはスゴかったです。

ちなみに、ツアー1か所目ということもあってか、2日とも米津さんの声自体はあまりコンディションが良くなくて、『Lemon』や『馬と鹿』なんかは大分キツそうな様子。勿論、それでライブが悪かったとなるわけではまったくないというのは2019年のツアーの感想を書いたときに同じく。

 

 

セットリスト
01. LOSER
02. 砂の惑星
03. Flamingo
04. WOODEN DOLL
05. 海の幽霊
06. 眼福
07. アイネクライネ
08. パプリカ
09. ごめんね
10. ピースサイン
11. パンダヒーロー
12. しとど晴天大迷惑
13. 爱丽丝
14. TEENAGE RIOT
15. でしょましょ
16. Lemon
17. ララバイさよなら
18. 馬と鹿
en01. ゴーゴー幽霊船
en02. 灰色と青
en03. ホープランド

 

 

 

2020/02/21 THE ORAL CIGARETTES COUPLING TOUR 「Tonight the silence kills me with your fire」 @高知キャラバンサライ

オーラルの全国ツーマンツアーで、こちらは高知公演で対バンはSUPER BEAVERです。両バンドともにライブを観るのは2019年末のCDJぶり。

そして、この後本格的に猛威を振るいはじめたコロナの関係で、どうにも身動きが取れなくなり、これを最後に暫くライブはお休み...。オンラインライブもいくらか観たのですが、やはりしっくりは来ず。

それはともかくとして、当時強い勢いを持っていたオーラルとビーバーの対バンということで会場はすさまじい熱気で、ビーバーからしてまったくアウェイ感のない盛り上がり。そして、どちらのバンドも直近では大きい舞台でのライブを観ることばかりだったのですが、あらためてこの近さでそのパフォーマンスを目撃すると、彼らのルーツはやはりライブハウスだと感じられるようなライブ。とくにオーラルは近年のアリーナモードからは一転、この日のセットリストの殆どでギターを構えることとなり、それをより強く感じられるような姿でした。

 

 

セットリスト
-SUPER BEAVER-
01. 証明
02. 閃光
03. 正攻法
04. 青い春
05. 予感
06. 秘密
07. ありがとう

-THE ORAL CIGARETTES-
01. Shine Holder
02. ワガママで誤魔化さないで
03. MIRROR
04. Mr.ファントム
05. 起死回生STORY
06. Uh...Man
07. 5150
08. GET BACK
09. Tonight the silence kills me with your fire
10. CATCH ME
11. カンタンナコト
12. 容姿端麗な嘘
13. BLACK MEMORY
en. 狂乱 Hey Kids!!