2023/06/03 米津玄師 2023 TOUR / 空想 @アスティとくしま

去年のツアーの神戸公演ぶりに、米津玄師のライブを観てきました。

しかも、実に5年ぶりの彼の地元でのライブ!ワクワクしながら、いざ徳島へ。

 

 

ひさしぶりのアスティとくしまです。米津さん以外のライブでは来たことないので、これが2回目です。徳島駅から結構遠いのと、会場の駐車場はすぐに埋まってしまうのがネック。近隣(とはいえ、徒歩20分)のデイパークに車を停めて徒歩で向かいました。

 

2018年の『脊椎がオパールになる頃』の徳島公演はたしか初日に参加したのですが、前の人の背が高かったとか席がアリーナ後方だったとかもあったのでしょうか、昔のこと過ぎてあまり覚えていないところもありつつも、とにかくあまり米津さんの姿が見えなかったという記憶だけがあり、今回も心配していたのですが、いざ席を見つけるとめちゃめちゃ近い...。位置的には、花道の先端から、上手側にすこし行ったところ。

というか、自分の座席とか以前に、アリーナ規模の会場でありながらも、体感がホールくらいの狭さ!前回よりも全体的に近く感じたのはステージを大きめに組んでいたから、とかもあったのでしょうか。とにかく、いつもよりも演者を近く感じられたのは非常に嬉しいところでした。

 

今回のセトリは、去年のツアー『変身』では演奏されなかったヒット曲と『STRAY SHEEP』収録曲を中心に演奏するようなもので、これが個人的に大ヒット。前回のセトリがヒット曲全部盛りで、たしかに素晴らしい内容だと感じながらも、それと同時にヘヴィさを感じたこともあったりしたので、今回の内容は個人的な好みのバランスという印象。

ツアータイトルは『空想』ということで、まさに!というような『カムパネルラ』ではじまりながらも、日常を綴ったような歌詞が印象的な『LADY』で終わるという流れには、MCで語られていた、空想があるからこそ日常をやっていける(ニュアンス。そもそも上手く言えなくて最終的に投げていた。)という話にも繋がっていくのかなと思ったり。

曲単位で言うと、およそ9年ぶり(!)にセトリ入りした『街』のような嬉しいサプライズも!また、日替わり枠では『vivi』も披露されたよう。現在のチケットサイトの仕組み的に複数公演参加するのは難しいので、レア曲が日替わりだと羨ましいな...という気持ちも生まれたり。『vivi』は毎公演やってほしい...。

他にも、好きになった頃によく聴いていた『LOSER』や『Flamingo』、『春雷』が久々に演奏されたのがめちゃくちゃ嬉しかった...。ここら辺の時期の曲を聴くと、米津玄師のライブに来たな~という気持ちになります、個人的に。

とくにこれらの曲は、ただ披露されたというわけではなかったのがより良かったです。『Flamingo』と『春雷』が予想だにしてなかったアンコールで演奏されたり、『LOSER』の前のMCで、なにげないMCを歌詞に繋げてからの、「こんな日々最早こりごりですよ!なんかこんな歌詞あったなあ!?LOSER!!」(うろ覚えな上にニュアンス。もっと長かったし、何度か繰り返してた。歌詞の箇所は、ここだったのかすら曖昧...。)というタイトルコールがあったりと、これはもうブチ上がらざるを得ないものでした。天晴れ。

他にも、演出が繋がる『Lemon』と『M八七』も大変印象に残りましたし、もうそういうわけで、総合的にも大満足のセトリだったのでした。

ただ、ロックバンドのライブに行き過ぎた弊害か、速くて盛り上がる曲が連続するゾーンは最終盤にくるというイメージが強いのと、そもそも米津さん自身のセトリもそういう構成になっていることが殆どであるため、『KICK BACK』でひとしきり盛り上がりきったあとの、壮大な曲が絶え間なく繰り出されるパートには、なんか終わりそうで終わらないな!?と感じたりも。

勿論、悪い意味ではなく、新鮮だとか大胆な曲順だなあ...というニュアンスが近いです。

 

全体の感想としても、これはもう素晴らしいものでした。彼の演者としてのピークがまた更新されているように感じました。作りこまれた演出や曲の持つパワーに、この日の歌唱やパフォーマンスは、まったく負けていませんでした。

正直なところ、今まで、米津さんは歌が上手くて凄い!という点で評価されるタイプの歌い手ではない(個人の見解です...)と思っていたのですが、この日の『迷える羊』や『馬と鹿』は身震いするほどに素晴らしかった。凄まじい迫力。グッときました。

とくに『迷える羊』は、会場が狭く感じるほどの、スケールの大きささえ感じる瞬間も。前回のツアーではそうは感じなかったのもあったので、余計にこの日の歌唱はすごいんじゃないか?と思ったのはありました。

また、この日はロック的(抽象的!)だと感じるシーンが多くて、米津さん自身のルーツも感じさせる『街』でギターをストロークする姿や、『ひまわり』(だったはず)で演奏終わりにバンドでタイミングを合わせて音を鳴らしたところ、『Nighthawks』の間奏でBUMP OF CHICKENの『天体観測』のギターリフが演奏されたところなどがそれで、米津玄師withバックバンドというよりも、ひとつのバンドであるということを感じられたりも。バンド好きとしてはとても嬉しい。

あと、これは毎回思う事なのですが、米津さんのライブはテンポが良いですね。まとまったMCの箇所以外は、間髪入れず曲が繰り出され続けます。そのため、今回も23曲もの楽曲を披露したにもかかわらず、公演時間がなかなかのコンパクトさで、19時20分頃にはエンドロールまで終わり、終演を迎えていました。重めの曲も多いのに、これは本当にすごいことだと思います。

 

次のツアーはまた来年頃になるのでしょうか。こんなすごいライブ見せられたらまた早く観たいとしか思えなくなってきますね...。またこの会場でもやってほしいなとも思ったりも。でも、人気に対して、キャパが小さすぎるので、なかなか難しいというのはやはりあるのでしょうね...。

 

 

セットリスト
01. カムパネルラ
02. 迷える羊
03. 感電
-MC-
04. 街
05. Décolleté
06. 優しい人
07. Lemon
08. M八七
-MC-
09. LOSER
10. Nighthawks
11. ひまわり
12. ゴーゴー幽霊船
13. KICK BACK
-MC-
14. 月を見ていた

15. 打上花火
16. 灰色と青
17. かいじゅうのマーチ
18. 馬と鹿
en01. 新曲
-MC-
en02. POP SONG
en03. Flamingo
en04. 春雷
en05. LADY

 

 

 

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