2023/07/15 PENGUIN RESEARCH LIVE TOUR 2023 "逆光備忘録" @高知X-pt.

2019年のツアーぶりに行ってきました、PENGUIN RESEARCHのワンマン!

 

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今回のライブは、ボーカルの生田さんの地元凱旋公演(ペンリサとしては初。ソロとしてはまんさいへの出演があり)ということも手伝ってか、ソールドアウト。はじめのMCで生田さんが「高知市在住の人?」と聞いたところ、手を挙げた高知市民は1割いるかどうかだったので、会場にいた過半数以上は遠征してきたファンの方達だったのではないでしょうか。そういった様子には、ファンから向けられているバンドへの愛の強さ・深さを実感。

この日のセトリは、先日リリースされたアルバム『逆光備忘録』を軸に据えたもの。主観としては、前作『それでも闘う者達へ』に比べると、少しおとなしめのアルバムかな、というような印象もあったのですが、そこはパフォーマンスと演奏力に定評があるPENGUIN RESEARCH。ナマで演奏されることによって、肉体性を得た楽曲たちはたしかな熱量を放っていました。

その中でもすごかったのが『FEVER』と『変幻自在』。とくに後者は、音源を聴いた段階では、トライバルなパーカッションやエフェクトがかったボーカルには妖しさを感じさせるような...くらいの印象で止まっていた楽曲だったのですが、ライブで完全に覚醒。シンガロング必至のサビメロやダンサブルなサウンドに、ソロ回しまで加わって、まさにアンセミックなキラーチューンに。凄まじかった。

過去曲からは、バンドの派手な部分が強くあらわれたような『敗者復活戦自由形』と『嘘まみれの街で』、バンドとファンの絆を感じさせる『ゴールド・フィラメント』、『boyhood』、『近日公開第二章』、センチメンタルな演奏と歌唱が胸に迫る『世界最後の日に』、『冀望』が披露。どれも長いこと聴いている楽曲なだけあって、ライブではほとんどの曲を久しぶりに聴いたとはいえ、体が勝手に反応してしまうほど。改めて良い曲であることを実感。とくにステージの照明が落とされ、サビに向けてほのかに灯るあかりとともに鳴らされる『冀望』がとくに素晴らしかったです。大好きな曲でもあるのできけてよかった...。

MCはメンバーの親しみやすい人柄がみられるほがらかな内容で、生田さんが久々に訪れた高知での出来事(要約すると、高知の人は暖かいという話)や、ライブ前日メンバー全員で訪れた明神丸での話(ドラムの新保さん曰く、おいしすぎて笑いが出た)、堀江さんと柴崎さんがふたりで安兵衛の屋台で餃子と中華そば食べたあと、ホテルに戻ってから堀江さんのネットの友達を交えてなぜか夜中まで通話したというエピソードが披露されました。また、『大脱走』前のギターリフのキーを神田さんが間違えて弾いてしまい、結果的にカラオケで言うところのキー+2で演奏することになってしまった(正直、自分は気づかなかった)ことについてのツッコミも。それに咄嗟に対応できるのはバンドの自力の高さも伺えるよな、と思ったり...。

 

PENGUIN RESEARCHとしては久しぶりの全国ツアーということで、冒頭でも書いたように、個人的にも久しぶりのライブ参加となりました。高知凱旋自体も2020年に予定されていたツアーでかなうはずだったのですが、結果的には今年に。

それだけ間が空くと、正直なところ、本当に楽しめるかなとも思ったりしてしまったり。

そんな懸念がありながらこの日を心から楽しめたのは、第一に曲が好きなのと、なによりもやっぱりPENGUIN RESEARCHの、バンドとしてのカッコ良さ、ライブの根本が今も変わっていないから。

ひさしぶりに、夢中になって飛び跳ねたりしてしまうくらいほどに楽しんだ夜でした。

 

セットリスト
01. FORCE LIGHT
02. YATSUATARI
03. キリフダ
-MC-
04. WILD BLUE
05. 敗者復活戦自由形
06. 大脱走 (キー+2)
-MC-
07. フェアリーテイル

08. SUNNY LIGHT
09. クジラに乗って
-MC-
10. 世界最後の日に
11. 冀望
12. ゴールド・フィラメント
-MC-
13. Crier
14. 嘘まみれの街で
15. FEVER
16. HATENA
17. 祝祭にて
18. 千夜祭
en1. 変幻自在
en2. boyhood
en3. 近日公開第二章

 

 

 

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