2023/08/22 KEYTALK LIVE HOUSE TOUR 2023 @高松DiME

たまたま休みになったということもあって、久しぶりにKEYTALKのライブを観てきました。この日はセミセミファイナル(こういう言い方ってするのだろうか)。

 

今年3回目のDiME

 

今回のツアーは、リリースは伴わないものの、全国22か所のライブハウスをまわるというガッツリとした全国ツアー。ニューアルバムのリリースとツアーを控えているという状況下でも、間を置かずライブをやり続けていくという姿には、やっぱりKEYTALKは生粋のライブバンドだなと感じさせられるところも。

 

到着がギリギリになってしまったこともあって後ろの方で観ていたのですが、この日のセトリは彼らのレパートリーの中で「速い」・「踊れる」・「激しい」をキーワードに選りすぐったような内容(『One side grilled meat』→『夕映えの街、今』がひたすらに最高でした)で、これは前で観た方が楽しかったやつだな~...と思ったり。まさに畳みかけるという言葉がよく似合うような、言ってしまえば緩急を敢えて廃している、というほどの、そのスピード感にはコロナ前のライブ以上のものがありました。しかも、いつも通りメンバーのキャラクターの豊かさを感じられるMCはしっかりありながらも、この日の公演時間は驚異の75分強。1曲1曲が短いというのはあれど、ワンマンでこんなに早く終演するのは人生初。ビックリしました。

そして、それと同時に、この内容は2019年あたりに観たかったやつだな...と感じたのは、完全に私の加齢のせい。あまりのスピード感に『大脱走』あたりを最後に頭と体が露骨についてこなくなり...。『君とサマー』あたりで多少持ち直したものの、それでも、TwitterもといXで話題になっていた義勝さんがダイブしたという衝撃の現場すら見逃している始末。歳をとるってイヤですね...。

 

......私の加齢の話はともかくとして。

結果的に、いつもとは全く様相が異なる、最早パンクバンドのようなパワーあふれるライブ(『MONSTER DANCE』や『MATSURI BAYASHI』、『Summer Venus』なんかの定番曲も一切演奏されていない)になり、勿論楽しくはあるんだけど、なぜ今のタイミングでこういった内容を?と思うところも。

この疑問は、ライブ後半、熱気に包まれたフロアを見て巨匠が口にした「やっぱり、ライブハウスはこうでなきゃ」という言葉が答え合わせになりました。

KEYTALKはポップなキャラクターから誤解されることも多いですが、ライブハウス出身の叩き上げで、とくに当時熱狂の渦にあったバンド戦国時代を生き抜いてきました。確かな実力を以てして、フロアをブチ上げるというスタンスの、まさにあの頃らしいバンド。

そういうことまで踏まえて考えると、きっと、少しずつでもあの頃のライブハウスの楽しみ方に戻ることができたなら、という思いがあった上での、このツアーだったのかなと思います。

今回のツアータイトルが『LIVE HOUSE TOUR 2023』と、ライブハウスという言葉を冠しているのも、急ごしらえだったからシンプルなタイトルになったということではなく、意味と意思があるからこそのものなのだったのではないだろうかとも考えたり。もしそうだとしたら、めちゃくちゃカッコイイなと思います。

 

正直、直前に「色々」あったのもありまして、戸惑いはありながら参加したというのは実際そうなんですけど、ライブしてるのを観て、しかもそれがスゴく変わらず良かったので、やっぱり自分はKEYTALKが好きなんだなぁと実感できました。そういう意味では、やはり来て正解だったと思います。

好きかどうかわからなくなった時ほど、一度現場に足を運んでみるべきだと個人的にはそう思っていますので、年中足繁く全国をライブしてまわってるKEYTALKのようなバンドは本当にありがたいですね。

......まあ、そうは言っても、義勝さんが妙にテンション高めなのはやっぱり気になるところです。取り繕うのを辞めたというだけならいいんですが...。面白さはあるものの、垣間見える振り切れ具合には心配の気持ちが生まれないでもないところも...。

 

セットリスト
SE. 新曲

01. shall we dance?
02. UNITY
-MC-
03. バミューダアンドロメダ
04. 夜の蝶
05. 大脱走
-MC-
06. ナンバーブレイン
07. ダウンロードディスコ
08. YGB
-MC-
09. 狂騒パラノーマル
10. ASTRO
11. 赤いサイコロのMAYAKASHI
12. トラベリング
-MC-
13. 君とサマー
14. fiction escape
15. summer tail
-MC- 「ぺーい!」
16. DROP2
17. One side grilled meat
18. 夕映えの街、今

 

 

 

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