ここ1週間で印象に残った5曲 (2023年9月第4週版)

B'zのライブに伴う旅行が終わって抜け殻のようになっています。ライブ自体も本当に楽しかったし、久しぶりに気の置けない友達と美味しい料理を食べたり観光したりして過ごせたことも最高でした。非日常の楽しさと現実のむなしさの振れ幅が年々大きくなっていく中でも、それと同時に、楽しいことがあるからこそだし、むしろそれが無ければ生きていけないという想いも年々強くなってきています。そんな依存的な生き方を本来するべきではなく、もっと地に足着けて現実と向き合いながら成長していくべき、というのもわかってはいるつもりなんですけどね...。

それはともかくとして、ライブが本当に、本当に良かったので今回取り上げるのはすべてB'zの曲です。B'zスペシャルですね。

 

 

 

116. STARS / B'z

 

正直、最初は、『グローリーデイズ』とか『ENDLESS SUMEER』、『HINOTORI』など近年のPleasureのテーマソングと比べて「絶妙にダサい...」とか思っていたのですが、もうこれに関してはライブ補正がおおいにかかって(とくにスマホライト、めちゃくちゃよかったね)、今ではちょっと愛おしいくらいの感じがあります。このツアーで役目を終え、今後はよほどのコンセプトや思いがない限り演奏されることはまずないでしょう。2023年のひと夏の思い出として刻まれた楽曲です、ありがとう、そしてお疲れ様、『STARS』....。

 

 

117. FIREBALL / B'z

 

親がなぜか数枚だけもっていた8cmCDを譲り受けたときその中にこれがあった、というのが明確にこの曲のことを意識したきっかけだったのですが、当時はあまりのロックさにピンと来ず。しかし、子どもの時そうおもった曲は、歳をとった方が良く思えてくるのは自分という人間の常。ちゃんと例に漏れず、年々好きになってきてます。この曲にまつわるありとあらゆるすべてが大好きでカッコイイ。『DINOSAUR』のツアーにはいかなかったので、もうナマで聴ける機会はそうないだろうなと思っていたら、まさかの今ツアーの2曲目で! それっきり毎日毎日聴いてます。

 

 

118. Calling / B'z

 

ライブの感想記事のほうでも書いたのですが、今回の大阪でのライブで聴いてからまったく聴こえ方が変わった1曲です。J-POP脳だったころに出会ったバンドということもあって、B'zの90年代~00年代前半の曲に関しては歌詞を表面の部分で捉えてそれっきりというところがあるのですが、今こうやって何度もライブを観てからライブバンドとしてのB'zというフィルターをかけられるようになってくると、こんなもん泣かないわけが...という感じです。それは歌詞をどちらでも取れるように書いているからというところもあると思いますのでどちらの捉え方こそが正しいということはないとは思いますが、個人的には後者にグッとくる性質(たち)です。自分がロックバンドにもっともロマンを感じるもののうちの一つは、ファン、はたまたメンバー・スタッフとの関係性という性愛を越えた絆について歌ったり思いが及ぶ瞬間だなと、2018年以降様々なロックバンドのライブを観てきた末にそう思うようになったのですが、あくまでもJ-POPの文脈で聴いてきて好きだったB'zで今回それを感じられたことで、より深い意味でロックバンドとしてのB'zを好きになれたような気がしました。

 

 

119. JAP THE RIPPER / B'z

 

ギターリフが本当にカッコよすぎる!!!20代の前半の頃ハマってよく聴いていました。今になって聴けるなんて、思わないよ、ホント...。っていうか、ドーム・スタジアムのほうがレア曲多いのって、今までの傾向からするとちょっとビックリしちゃうところもあったり。楽曲のテーマとか過去のツアーでの扱いとかを考えていると『GUITAR KIDS RHAPSODY』や『星降る夜に騒ごう』はともかく、『夜にふられても』に関しては確実にアリーナ限定だと思っていました。

 

 

120. BIG / B'z

 

アコースティックコーナーで披露された楽曲。いわずもがな、レア曲。聴けて良かった...。ガチガチに気合が入った曲よりも、こういったゆるめのサウンドの曲の方がしっくりくる瞬間というのも歳とった最近では増えてきました。当時のB'zの人気ぶりやそのタイトルとはウラハラに、生活感あふれる歌詞の中で自分に言い聞かせるように「明日の俺は今日よりもビッグ 絶対にビッグ...」とくりかえすところがとても好きです。ライブだとコールアンドレスポンスも取り入れられ、「大阪の皆も絶対にビッグ!」と観客を鼓舞するような様子も。これもこれで楽しいし、ここに集まった多くの観客たちにとっては非常に勇気づけられたものだろうと思います。