ここ1週間で印象に残った5曲 (2023年10月第2週版)

長かった残暑も和らいでようやく涼しくなってきたな~!!!と思っていたら、週末は凍えるほどの寒さに。ちょうどいいってのはないんですか!!!

 

 

 

126. いけないfool logic / UNISON SQUARE GARDEN

 

TVアニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』OPテーマとして書き下ろされた19thシングル。

彼らが持つポップさと華やかさをここにきて過去最大級にまで推し進めたような楽曲で、来年で結成20周年を迎えるほどのキャリアを重ねてきたとは思えないほどの若々しさが感じられます(『不思議の国のアリス』をモチーフであろうMVも、そのキャリアの長さからは考えられないほどキュートな仕上がり)。

とはいえ、ただ「ひたすら超ポップ」というだけで終わらないからこそのUNISON SQUARE GARDEN。ぐるぐると展開していくあまりに目まぐるしいイントロや間奏のシャッフルビートへのリズムチェンジなど、強烈なフックがいくつも仕掛けられており、聴けば聴くほどに楽しい楽曲です。

今年発売された最新アルバム『Ninth Peel』は、『MODE MOOD MODE』や『Patrick Vegee』にくらべると、タイアップがついたシングル曲以外はパンパンに肩肘を張って作ったという印象は受けずある意味で年相応とも感じるような内容(勿論、良い意味です)だったので、ライブにおける狂騒は過去曲に任せてシングルまでひっくるめた上で少しずつ落ち着いていくのかななんて正直ちょっと思っていたのですが、そんなことはまったくなく、先に書いたとおりのド派手な仕上がり。本当にスゴいバンドだと思います。

来月参加するワンマンでも演奏されると思うのですが、ライブハウスでこの曲がどういった鳴り方をするのか、今から非常に楽しみ。

 

 

127. 唱 / Ado

 

個人的にB'zの楽曲提供も記憶に新しいAdoの新曲。ユニバーサルスタジオジャパンの企画とのコラボ楽曲です。

TikTokなどでもバズりまくった『踊』ぶりにGiga、TeddyLoidとタッグを組んだ楽曲ということで、勿論こちらもド派手かつ巨大なスケールを持ったEDMナンバー。ライブにおいてもシンガロング必須であろうサビのメロディーが超キャッチーです。

Adoさんはいつかぜひライブを観てみたいと思っているのですが、彼女自身が幅広いクリエイターから楽曲提供を受けるシンガーであるということで、実際のところ、スゴく好みの曲とあまりそうでもない曲などが結構はっきり別れており、ライブにまで足を運ぶとなるとちょっと二の足を踏んでしまう感じもあったり。

 

 

128. 01 / 女王蜂

 

2022年より無期限の活動休止となっていたドラムスのルリちゃん脱退後、初となるシングル。TVアニメ『アンデッドアンラック』OPテーマとして起用されています。

今曲はロックバンドらしいシンプルなビートと感情の籠った歌唱がマッチした楽曲で、もう一聴してカッコイイ!と感じるもの。歌詞に関しても、前作『メフィスト』同様、アニメの世界観に最大限寄り添った内容なのですが、タイアップ先の『アンデッドアンラック』が「死」という普遍的な事柄を題材にした作品であるということで、女王蜂の世界観とも相乗効果が生まれ、バンドのファンもアニメのファンも嬉しいという理想的な仕上がりです。

 

 

129. ずっと君のそばで / the OYSTARS

 

TVアニメ『烈火の炎』のOPテーマ『なんか幸せ』を代表曲として持つthe OYSTARSの6thシングル。こちらは同作のEDテーマとして増田ゆきに提供された楽曲の(今風に言うところの)セルフカバー版です。

the OYSTARSは1stアルバムと『なんか幸せ』の印象が強くてポップなバンドなんだなと思っていたのですが、活動年数を重ねるうちに音楽性も変化。なかでも、ソリッドなバンドサウンドが鳴り響く曲が多数収録された3rdアルバムには当時の彼らのモードが見て取れるという感じも。

それこそ今曲もそんな3rdアルバムに収録されているのですが、情熱的なメロディーを持つミッドテンポなロックナンバーでかなり耳に残ります。イントロのサビメロをなぞるギターリフからして、直球ド真ん中という感じでグッとくる感じ。

なんのきっかけがあったとかではなく、なぜか急に聴きたくなったのですが、改めて良い曲ですね。『烈火の炎』は昔よくビデオで借りてきて観ていたので、印象深いのはやっぱり増田ゆきさんのバージョンなんですが、好みだけで言うとこちらです。

にしても、微妙にプレ値がついているためにCDを所有できておらず、増田ゆきさんの『ずっと君のそばで』って随分長いこと聴けてないですね...。久しぶりに聴きたいような気もしますが、ウーン...。

 

 

130. lovender / The Flickers

 

2016年をもって解散したスリーピースロックバンドThe Flickersの2ndミニアルバムのリード曲。

打ち込みを取り入れた四つ打ちのダンスミュージックを基調としながらも、静と動のグラデーションを明確に示すボーカリゼーションにロックミュージックの影響をしっかり感じられる、という彼らの基本路線のど真ん中にある曲です。もう10年も前の曲なのに、同時期に人気だったバンドの曲なんかと比べてもあまり古びれて聴こえない(主観)のは、当時の所謂邦ロックバンドの主だった音とは一線を画していたからでしょうか。四つ打ちは四つ打ちなんですが、ガッツリ電子音を取り入れていますしね。カッコイイ曲です。