ここ1週間で印象に残った5曲 (2023年10月第3週版)

昔、ラーメンってそんな好きじゃなかったんですけど、歳をとるほどに好きに。味濃いやつをスープまで飲み干すのがすきです。健康とはほど遠い行いですね...。

 

 

131. アタシは問題作 / Ado

 

人気ボカロP・ピノキオピーが手掛けた楽曲。

『唱』があんまり良いので、その流れでAdoさんのリリースされている曲をひと通り聴いていました。先週も書いたように、いろんな人に楽曲提供を受けていているがゆえに個人的にハマる曲とそうでもない曲があるのですが、こちらは一聴目から好きだと思ったもの(そもそもピノキオピーが好きというのもあります)。

何を隠そう、私はAdoさんのパワフルな歌声とSNSやラジオでの語り口のギャップが非常に好きなので、それがまんま曲になったようなこちらはかなりツボです。「握手しようぜ!」「いや 調子のってないです...」の流れ、聴くたびに面白い。

 

 

132. Tot Musica / Ado

 

2022年に公開されて大ヒットした映画『ONE PIECE FILM RED』の楽曲。

映画自体はアマプラでの配信がはじまってすこしした頃に観たのにもかかわらずなぜかこの曲のことは忘れていまして...。もう今更ですが、改めて聴いてビックリしました。これだけのパワーを持った楽曲に負けない歌唱ができるボーカリストってなかなかいないのではないでしょうか...。

来年は国立競技場でのワンマンライブ(しかも2デイズ!)に挑戦するAdoさんですが、あれだけ大きな会場を埋められるのか気になるところではありつつも、それすらも掌握できてしまうような歌声を持っているのは疑う余地もないように思います。

 

 

133. Closer / Kings of Leon

 

ロディアスなJ-POPを何か月も聴いていると反動でストイックなサウンドを求めてしまうというところが10代のころからずっとあります。そういうわけで、久しぶりに海外のバンドを。

大ヒットした4thアルバムのオープニングを飾るグルーヴィーなナンバー。正直、Kings of Leonの曲を聴くのって初めてなのですが、この渋いサウンドを一聴で掴むことは叶わず...。3週目あたりでようやくしっくりくる感じがありました。

↑のライブ映像は、より肉体性を感じられる仕上がりで、彼らがライブバンドであることが強く感じられます。ジワジワと盛り上がっていって終盤一気にハードなビートがかき鳴らされる瞬間。これが最高に気持ちいいです。

 

 

134. Someday / The Strokes

 

今まで何度か挑戦してきながら、その度良さを掴み切れなかったストロークスに再度挑戦。

彼らについて語られるとき、ロックンロール・リバイバルという前置きがしばしば付随するため、リバティーンズや初期のArctic Monkeysのようなささくれだったサウンドをついイメージしてしまいがちなのですが、意外とお上品。リアルタイムだからこその衝撃があったバンドだと思いますので、後追いだとそこのギャップがあったり。

そういうわけで、今回はそこのイメージに極力捉われないようにと聴いているうちに、ストロークスだからこその良さがあることにようやく気付けてきたという感じがあります。今思うと、これまではロックンロール・リバイバルの一群としてすべてを並列に聴こうとしていたのが悪手だったのかもなとも思ったり。

この1週間で1st、2ndと聴いてきたのですが、両作ともに30分程度でサクッと終わるアルバム自体のコンパクトさも非常に好みで、何度もリピートしています。

 

 

135. 2+2=5 / Radiohead

 

たしか、自分が海外のバンドに手を出したのは高校生の頃で、OasisNirvanaRadiohead...というような順番だったおぼえがあるのですが、曲それぞれのハマる・ハマらないは別としてスッと理解できたOasisNirvanaに対して、そこにすら殆ど至れなかったのがRadioheadです。J-POPで育った耳ゆえの悲しさですね...。当時はわかりやすい1stばかり聴いてました。

長い時間をかけて何度も挑戦しているうちに、今となっては大好きなバンドとなったのですが、近年とても好きなのがこの曲。『Kid A』以降のRadioheadがギターロックサウンドに回帰するとこうなる、というような仕上がりで、最高にイカしています。