ここ1週間で印象に残った5曲 (2023年11月第2週版)

今年の個人的なテーマって、地味に「SNS離れ」だったりするのですが、なかなか難しいですね~...。10年以上やってきたものって、当たり前ですがなかなか辞められない。あと、音楽聴いてるときって、手持無沙汰でついついTwitter(現X)を開いてしまいます。まずは、本読むとか、絵を描くとか、勉強するとか、音楽と両立できる趣味を作るべきなのだろうと思ってます...。

 

 

151. ジャガーノート / ヒトリエ

 

FCライブや熊本でのフェスでも既に披露されいたヒトリエ待望の新曲。じつに約1年5か月ぶりのリリースです。まさか、これほど空くとは...。

もうそれだけ待っただけはあるという楽曲で、3人のプレイヤーそれぞれが持つ強烈な個性をまさにぶつけ合うといった具合の攻撃的なサウンドに仕上がっており、ヒトリエといえば!という4つ打ちのキック、それに絡むバキバキのベース、歪みまくったギター、ライブ活動の中で得た熱を帯びた歌唱...と、まさに「これが聴きたかった!」という部分が凝縮されています。

シンセのサウンドとバンドサウンドが共存しており、儚げであるという印象も強かった『PHARMACY』(アルバム後半までいくとそんなこともないものの)に続く一手が、こういった生々しい楽曲になったというのは、声出しが解禁された『10年後のルームシック・ガールズエスケープTOUR』以降の、現場の熱が影響しているところはあるのかもしれません。

そして、そんな攻撃的なサウンドに引っ張られるような歌詞も実にささくれだった様子で、同調圧力のような見えない力(これを指して『ジャガーノート』)やそれに従属するモノに舌を出す内容であり、痛烈という印象を受けるのは間違いないのですが、それと同時に自身がギタリストであることを引き合いに出した一節や「世界中が俺に跪け」というブッ飛んだ絵を想起させる一節にはシノダさんだからこそというユーモラスさも。wowakaさんは個性的な作詞家でしたが、シノダさんも相当であると改めて思います(勿論、優劣での比較の意図はまったくないです。一応...)。

もう、総じて、ナマで聴くのが楽しみというそれに尽きますね...。今曲が演奏されるであろう来月のライブが本当に楽しみです。ヒトリエ納め。

 

 

152. 孤独の才望 / 凛として時雨

 

Netflixオリジナルアニメ『陰陽師』OPテーマ。

今作も期待を裏切らない「時雨らしさ」が炸裂しまくる仕上がり。個人的には、サビのわかりやすくキャッチーなメロディーがツボです。

 

 

153. ever free / hide with Spread Beaver

 

1998年リリースの、hide with Spread Beaverとしては3枚目となるシングル。

シンプルに好きすぎて、今週はよく聴いてました。

 

 

154. セクシャルバイオレット No.1 / B'z

 

松本隆作詞活動50周年を記念したトリビュートアルバム『風街に連れてって!』に収録されたカバー曲で、原曲の歌手は桑名正博。

それこそ、最近松本隆さんのインタビューでこのカバーが話題に上がっているのを見てからあらためて聴いてみたのですが、こういう歌謡ロックのノリはそもそもB'zのエッセンスのひとつである(とくに2000年代後半以降)ということ、TAK自身が桑名さんのツアーにもサポートとして帯同していたこと、また『セクシャルバイオレット No.1』という言葉自体がB'zで歌われてそうな雰囲気を纏っていること、などの要素からまったく違和感なくハマっていると改めて思いました。

とはいえ、実は2021年のリリース当時に聴いた時点ではあまり聴き込んではいなかったり...。歌謡曲ド真ん中のメロディーが馴染まなかったんですね。それが今、一転めちゃくちゃ良いなと思うのは、今年の春だか夏だかあたりに70年代、80年代の曲ばかり聴いていた時期があったからだと思います。食べたことがあまりないものでも繰り返し食べていると、旨味が感じられるようになるという、まさにそういう体験だったように思います。

 

 

155. ワンダーステラ / fhána

 

fhánaが2015年にリリースした6thシングルで、『Fate/kaleido liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』OPテーマ。

『プリズマ☆イリヤ』は、原作に関しては当時出ていた分はすべて読んだものの、アニメ版は(たしか)1期だけしか観ておらず。そういうこともあって、この曲は、「アニメは観てないけど曲だけ知っている」という格好ですね...。個人的な性質ゆえに、2019年以前のアニソンは好きでよく聴いていたけど、肝心のアニメは観ていないということが本当に多いです...。

まぁ、そんなことはともかくとして、今曲は転調を繰り返しながら目まぐるしく展開しながらも、違和感なくポップであるというその塩梅が凄まじい楽曲です。ラストのラストまでまさに怒涛の勢い。

そして、towanaさんの歌声。まっすぐに突き抜けるような歌声でありながらも、イヤミなく個性的でめちゃくちゃすきなんです...。